スマホで紙の書類をスキャンするやり方!画像をPDF化して共有する方法

スキャン やり方 スマホ スマホで紙の書類をスキャンするやり方!画像をPDF化して共有する方法

スマホだけで紙の書類を簡単にスキャンして、保存できることをご存知ですか?「健康診断の結果や気になる雑誌のページをスキャンしたいけど、自宅にスキャナーがない」といったケースでも、スマホがあればスキャンして、データをメールやLINEで送信するところまで、スムーズに行えます。

この記事では、Android・iPhoneを使ったスキャンの手順やスキャンデータの保存先、おすすめのスキャンアプリなどを紹介しています。スマホでスキャンする方法を知りたい方は、ぜひご活用ください。

Android:「Googleドライブ」アプリでスキャン可能

Androidの場合、書類や雑誌のページをスキャンするには、基本的にプリインストールされている「Googleドライブ」アプリが1番簡単で使いやすいです。

具体的なスキャン方法は、以下の手順になります。ここでは、arrows NX9 F-52Aの画面キャプチャを使用して説明しています。

・Googleドライブアプリを開いて【+】アイコンをタップする

スキャン やり方 スマホ Android:「Googleドライブ」アプリでスキャン可能

・新規作成から「スキャン」をタップする

「スキャン」ボタンを押した際、カメラを使う許可の確認が出た場合は「許可」を押してください。

スキャン やり方 スマホ Android:「Googleドライブ」アプリでスキャン可能

・書類を撮影し「決定」をタップする

書類に浮いた部分やシワができないよう、書類を手で平らにして、照明が当たる明るい場所で撮影するのが、上手くスキャンするコツです。境目の認識がされにくくなるため、書類と背景(机など)が同色系にならないように注意しましょう。

スキャン やり方 スマホ Android:「Googleドライブ」アプリでスキャン可能

・スキャンする範囲を確認し「保存」をタップする

読み込んだ書類や雑誌のページを確認し、色味や向きの変更、切り抜き(トリミング)を行い調整したら、最後に「保存」タップしましょう。

スキャン やり方 スマホ Android:「Googleドライブ」アプリでスキャン可能

・「ドキュメントのタイトル」「フォルダ」を設定して「保存」をタップする

ドキュメントのタイトルと保存先のフォルダを選択して「保存」をタップしてください。複数のGoogleアカウントを持っている場合、保存を行うアカウントを変更可能です。

スキャン やり方 スマホ Android:「Googleドライブ」アプリでスキャン可能

・ファイルから「コピーを送信」をタップすればメールに添付できる

スキャン やり方 スマホ Android:「Googleドライブ」アプリでスキャン可能

また、以下の手順にて、ホーム画面にスキャンのショートカットを追加できます。(操作方法はAndroid端末により異なります。)

1. ホーム画面の何もない場所を長押しして「ウィジェット」をタップする

スキャン やり方 スマホ Android:「Googleドライブ」アプリでスキャン可能

2. 「ドライブのショートカット」を長押ししてホーム画面上で指を離す

「ドライブのショートカット」を長押しすると、ホーム画面に切り替わります。ホーム画面上で設置したい位置にアイコンを動かし、指を離してください。

スキャン やり方 スマホ Android:「Googleドライブ」アプリでスキャン可能

3. ショートカットを作成するデータにチェックを付け「選択」をタップする

スキャン やり方 スマホ Android:「Googleドライブ」アプリでスキャン可能

4. ホーム画面上にショートカットが作成される

スキャン やり方 スマホ Android:「Googleドライブ」アプリでスキャン可能

iPhone:「メモ」アプリでスキャン可能

iPhoneの場合は「メモ」アプリを使用して書類や雑誌のページをスキャンできます。標準搭載されているアプリのため、特別にダウンロードする必要はありません。

具体的なスキャンの手順は以下の通りです。

・メモアプリからメモ入力画面を開く

メモアプリを開いた後、右下にあるアイコンをタップすると、新規メモが作成できます。スキャンに使用するのは、新規メモと既存のメモどちらでも構いません。

スキャン やり方 スマホ iPhone:「メモ」アプリでスキャン可能

・カメラアイコンから「書類をスキャン」をタップする

下にあるカメラアイコンをタップして、「書類をスキャン」を選択してください。選択後、カメラが起動します。

スキャン やり方 スマホ iPhone:「メモ」アプリでスキャン可能

・カメラで書類を撮影する

スキャンする際は、明るい場所で、スマホを両手で持ってしっかり固定した状態で撮影すると、綺麗にスキャンできます。カメラで対象の書類や雑誌のページを映すと、iPhoneがスキャン対象と判断した紙が黄色く表示されます。ただし、背景(机など)と書類が同色系だと、境目が認識されにくくなるためご注意ください。

なお、複数のデータを同時にスキャンして保存することも可能です。撮影が完了したら、「保存」をタップしましょう。

スキャン やり方 スマホ iPhone:「メモ」アプリでスキャン可能

・スキャンしたデータは色指定やトリミングなどができる

保存をタップすると、スキャンした書類や雑誌のページがメモ上に表示されます。そのスキャンデータをタップすると、編集画面を開けます。

スキャン やり方 スマホ iPhone:「メモ」アプリでスキャン可能

ここでは「トリミング」「色指定」「回転」が可能ですので、スキャンデータの編集に役立ててください。

スキャン やり方 スマホ iPhone:「メモ」アプリでスキャン可能

・上手く撮影できない時は右上を「手動」に変更する

自動でシャッターが切られて撮影がずれてしまうなど、なかなか撮影がうまくいかない場合は「手動シャッター」での撮影がおすすめです。

右上の「自動」と書かれている部分をタップすると「手動」に切り替えられます。

画面に書類を合わせ、黄色い表示が出現したら、下にあるシャッターボタンを押して撮影してください。

スキャン やり方 スマホ iPhone:「メモ」アプリでスキャン可能

・メールやLINEに送りたい場合は共有ボタンをタップする

スキャンデータの編集画面の右上にある共有ボタンをタップすると、メールやLINEなどでスキャンデータを送信できます。

スキャン やり方 スマホ iPhone:「メモ」アプリでスキャン可能

iPhoneの場合「ファイル」アプリからもスキャン可能

iPhoneではメモアプリの他にも、標準搭載の「ファイル」アプリからもスキャンできます。

基本操作はメモアプリと同じですが、ファイルアプリの場合は、スキャンした後にiCloudやiPhone内にPDF化して保存が可能です。

ファイルアプリで書類・雑誌のページをスキャンする手順は以下の通りです。

・ファイルアプリを起動する

スキャン やり方 スマホ iPhoneの場合「ファイル」アプリからもスキャン可能

・ブラウズタブのメニューから「書類をスキャン」をタップする

ブラウズタブをタップし、右上にある3つの点のアイコンがメニューを開いてください。表示されたメニューから「書類をスキャン」をタップすると、カメラが開きます。

スキャン やり方 スマホ iPhoneの場合「ファイル」アプリからもスキャン可能

・カメラで書類を撮影する

スキャンしたい書類や雑誌のページを撮影しましょう。ファイルアプリの場合、認識している範囲が青色で表示されます。

撮影が完了したら「保存」をタップしてください。なお、メモアプリ同様に複数の写真をスキャンして保存することも可能です。

スキャン やり方 スマホ iPhoneの場合「ファイル」アプリからもスキャン可能

また、自動シャッターでうまく撮影できない場合は、「手動」に切り替えて撮影を行いましょう。

スキャン やり方 スマホ iPhoneの場合「ファイル」アプリからもスキャン可能

・保存されたスキャンデータを確認する

保存をタップすると、「iCloud Drive」内にスキャンデータが保存されます。保存したデータは、他のファイルに移動したり、メールやLINEなどで共有したりできます。

スキャン やり方 スマホ iPhoneの場合「ファイル」アプリからもスキャン可能

おすすめスキャンアプリを紹介

標準搭載されたアプリだけではなく、配信されているアプリからスキャンする方法もあります。

「書類をより綺麗にスキャンしたい」「他の画像形式で保存したい」といった方のために、おすすめスキャンアプリを2つご紹介いたします。

Office対応なら「Microsoft Lens – PDF Scanner」

「 Microsoft Lens – PDF Scanner 」は、Microsoftをよく利用している方におすすめのアプリです。Microsoft Lens – PDF Scannerは読み取り精度が高く、細かい文字でも読み取ってくれます。

また、撮影した書類をWord形式で保存できることも、他のアプリにはない特徴です。

スキャン やり方 スマホ Office対応なら「Microsoft Lens – PDF Scanner」

Microsoft Lens – PDF Scanner では、書類や雑誌のページが斜めになった状態でも書類を認識して撮影できます。スキャン後は自動でトリミングと傾きの修正をしてくれます。

スキャン やり方 スマホ Office対応なら「Microsoft Lens – PDF Scanner」

さらに、スキャンデータのトリミングや回転に加え、「フィルターの追加」「文字の追加」など、細かく編集できます。

スキャン やり方 スマホ Office対応なら「Microsoft Lens – PDF Scanner」

スキャンした画像は、Wordをはじめ、PowerPointやPDF形式でも保存が可能です。Officeを普段から使用している方に、便利なアプリと言えます。

Microsoft Lens – PDF Scannerアプリは以下からダウンロードできます。

Android向け「Google Play」 iPhone向け「App Store」

Adobeと連携して使える「Adobe Scan」

「Adobe Scan」は、Adobeをよく使っている方におすすめのアプリです。

Adobe Scanは

  • 他のAdobeアプリや製品を利用することでPDFの編集が可能
  • JPEG形式での保存に対応

といった特長があります。

スキャン やり方 スマホ Adobeと連携して使える「Adobe Scan」

Adobe Scanは書類を認識したら、自動でシャッターが押されます。(※手動モードにも切り替えられます)
また、影が入ったとしても、色合いを自動で修正する機能があります。

スキャン やり方 スマホ Adobeと連携して使える「Adobe Scan」

切り抜きや回転、色彩の調整、手書きのマークアップなども簡単に行えます。編集完了後「PDFを保存」をタップすればスキャンデータを保存できます。

スキャン やり方 スマホ Adobeと連携して使える「Adobe Scan」

メールやLINEでの共有やJPEG形式での保存もスムーズに行えます。また、Adobeのアプリと連携すれば、文章の追加やコメントの追加といった編集も可能です。

スキャン やり方 スマホ Adobeと連携して使える「Adobe Scan」

Adobe Scanアプリは以下からダウンロードできます。

Android向け「Google Play」 iPhone向け「App Store」

スキャンしたファイルが保存される場所は?

スキャンした書類は、どこに保存されるのでしょうか?Android、iPhoneのそれぞれで、ファイルが保存される場所を確認していきましょう。

AndroidはGoogleドライブに保存される

Androidの場合は、「Googleドライブ」でスキャンした画像を、そのままGoogleドライブ内に保存するのが一般的です。

保存されたPDFにコメントを挿入するなど、簡単な作業ならGoogleドライブ内で完結します。

iPhoneはメモアプリかiCloudに保存される

iPhoneの「メモアプリ」を使ってスキャンした場合は、基本的にはメモ内にそのまま保存する形になります。
また、共有ボタンから、GoogleドライブやAdobeなど他のアプリに共有して書類を保存できます。

その他、iPhoneのファイルアプリやiCloud Drive内に保存することも可能です。

スマホで書類を簡単にスキャンして保存しよう

Android、iPhoneにかかわらず、スマホでスキャンを行うことは非常に簡単です。
画像をPDFで保存するだけではなく、メールやLINEで他の方と共有することもスムーズにできます。

アプリは無料で利用できるうえ、スキャンのためにコンビニや会社など、複合機のある場所にわざわざ行く必要がないのは大きなメリットです。

ぜひあなたも、こちらの記事を参考にして、スマホのスキャン機能を使ってみてくださいね。