子どものスマホ利用を制限!ジュニアモード(F-41A搭載)を紹介

お子さんにスマホを持たせておくと、すぐに連絡がついたり、アプリを活用して、位置情報を確認できたりして便利ですよね。

しかし、同時に「スマホの使いすぎや、ネットトラブルなどが心配!」という保護者の方もいらっしゃるでしょう。

そこでおすすめなのが、2020年6月にNTTドコモから販売されたarrows Be4 F-41Aに搭載されているジュニアモードです。お子さんに安心してスマホを利用してもらうための機能として、アプリの利用制限、スマホを使用できる時間帯、使用時間の上限などを簡単に設定できます。さらに、「小学生」「中学生」「高校生」の3つからモードを切り替えて使えるため、幅広い年齢で長く利用できます。

この記事では、ジュニアモードの概要やメリット・デメリット、設定方法や注意点などをくわしくご紹介します。保護者の皆さんは、必見です。

ジュニアモードとはどんな機能?

「子どもにスマホを持たせたいけど、使いすぎが心配」「悪影響のあるアプリに触れてほしくない」といった心配をお持ちの保護者の方におすすめなのが、ジュニアモードです。

モードを切り替えるとアプリの使用制限や使用可能な時間帯、使用可能時間の上限などの設定が簡単にできるので、お子さんをさまざまなリスクから守りたい方はぜひご活用ください。

アプリの使用制限

ジュニアモードを設定すると、使用するアプリに制限をかけられます。「小学生」「中学生」「高校生」のモードが選択でき、デフォルトで以下のアプリが使用不可となります。

モード 制限がかけられるアプリ一覧
小学生 カメラ、ドライブ、フォト、らくらくコミュニティ、ローソン、Amazon ショッピング、AmazonKindle、Chrome、 dフォト、d払い、Disney DX、Duo、Facebook、 Google Play ムービー&TV、iDアプリ、my daiz、My docomo、 News Suite、Photoshop Express、radiko+FM、TikTok、YouTube、YouTube Music
中学生 ドライブ、フォト、らくらくコミュニティ、ローソン、Amazon ショッピング、Amazon Kindle、Chrome、d払い、Disney DX、Duo、Facebook、Google Playムービー&TV、iDアプリ、my daiz、Mydocomo、News Suite、 TikTok、YouTube
高校生 フォト、らくらくコミュニティ、Chrome、Duo、 NewsSuite、TikTok、YouTube

設定から、使用できるアプリを細かくカスタマイズすることも可能です。なお、端末の基本機能や設定に関するアプリについては、制限をかけることができません。

また、バックグラウンドで動作するアプリについては、使用制限をかけた時間帯であっても動作し続けます。

使用できない時間帯・1日の使用可能時間上限の設定

ジュニアモードの設定画面では、スマホを使用できない曜日と時間帯を最大5個まで設定できます。繰り返しを設定すれば、何度も入力する手間も要らず、便利です。

また、1日に使用できる時間の上限を設定できるため、スマホの使いすぎを防止するのにも役立ちます。

ジュニアモードと「あんしんフィルター for docomo」の違い

F-41Aは、「あんしんフィルター for docomo」という機能にも対応しています。「あんしんフィルター for docomo」は、対応機種にアプリをインストールすれば、申し込み不要で利用できる無料サービスです。

お子さんが利用できるアプリや、スマホを利用できる時間帯を制限できます。

ただし、1日のスマホ利用時間の上限は、ジュニアモードでしか設定することができないため、用途によって組み合わせて使うことをおすすめします。

また、「あんしんフィルター for docomo」は保護者のスマホからお子さんのスマホの設定を行うことができます。

はじめに、お子さんのスマホに専用アプリをダウンロードして、メールアドレスやパスワード、通知の許可などを設定します。

設定が完了したら、保護者の方のスマホにも専用アプリをダウンロードし、メールアドレスやパスワードを設定します。

これらの操作が完了すると、保護者の方のスマホからも制限の設定を行うことができます。

ジュニアモードとあんしんフィルター for docomoの機能は以下の通りです。

ジュニアモードの機能

  • モード設定(小学生、中学生、高校生)
  • 使用可能アプリ選択
  • 時間帯設定(5パターン登録可能)
  • 上限時間設定

あんしんフィルター for docomoの機能

  • 制限レベル設定(小学生、中学生、高校生、高校生プラス)
  • 保護者ページでの設定
  • アプリ利用制限
  • 時間帯利用制限
  • 歩きスマホ防止

ジュニアモードのメリットとデメリット

ジュニアモードを利用する際のメリットとデメリットは次の通りです。

メリット
1.簡単にアプリ制限が可能
2.時間帯や使用時間の制限も簡単
3.モード切り替えで末永く利用可能

デメリット
1.キッズスマホのような機能には非対応
2.モード切り替え時にアプリの配置が変わる

ではここから、メリットとデメリットを詳しくご紹介していきます。

メリット1.簡単にアプリ制限が可能

ジュニアモードを設定すると、使用可能なアプリを簡単に選別でき、アプリごとに細かな設定をする手間がかかりません。また、小学生・中学生・高校生ごとにあらかじめ制限されるアプリが選定されており、一括で設定ができます。

メリット2.時間帯や使用時間の制限も簡単

1日あたりのスマホ使用時間を設定できるのはもちろん、時間帯の指定ができる点もジュニアモードのメリットです。学校や塾、習い事に行っている時間・曜日については使用を制限する、といった設定が行えます。

メリット3.モード切り替えで末永く利用可能

ジュニアモードから標準スマホモードへの切り替えを、スマホ上でいつでも簡単に行えます。進学のタイミングに合わせてジュニアモードを解除することも可能。

また、お子さんがスマホを買い替えた際には、保護者や兄弟が受け継ぐといったこともできるので、端末を長期間使えます。

デメリット1.キッズスマホのような機能には非対応

キッズスマホとして販売されているスマホには、「防犯ブザー」や「学年にあわせた漢字変換」といった機能が搭載されていることがあります。

残念ながらジュニアモードにはこうした機能はありません。あくまでも、使用制限に特化した機能であると考えましょう。

デメリット2.モード切り替え時にアプリの配置が変わる

ジュニアモードを解除すると、ホーム画面のアプリ配置が変更されます。その逆も同様です。そのため、モードを切り替えた場合には、再度アプリ配置をやり直すという手間がかかります。

ジュニアモードを設定・解除する方法と注意点

ジュニアモードの設定や、解除を行う手順をご紹介します。初回の設定時には、保護者の方の電話番号の登録などが必要ですので、注意しましょう。

ジュニアモードの設定

1.「設定」から「arrowsオススメ機能」に進み「ジュニアモード設定」をタップ

2.パスワードを登録

3.秘密の質問と答えを登録(質問は5つから選択できる)

4.保護者の電話番号を入力する

5.「小学生」「中学生」「高校生」を任意で選択する

6.「使用可能アプリ」「使用できない時間帯」「1日の使用可能時間」をそれぞれ設定する

設定が完了すると以下のように画面が切り替わります。


ジュニアモードを設定すると、画面が左から右へ切り替わる

制限されているアプリを起動させると、制限中であることを知らせる画面が表示されます。

ジュニアモードの解除

続いて、ジュニアモードを解除する方法をご紹介します。

1.「設定」から「arrowsオススメ機能」に進み「ジュニアモード設定」をタップ

※アプリ制限の設定によってホーム画面に「設定」のアイコンが存在しない場合があります

2.パスワードを入力

3.ジュニアモード設定をOFFにする

ジュニアモードを設定する際の注意点

ジュニアモードの設定時に注意したいことがいくつかあります。

まず、設定を行うと、ホーム画面のアイコン配置が変更される点です。ジュニアモードを解除後も、アイコンの位置は元に戻りません。平日はジュニアモードを設定し、週末だけジュニアモードを解除するというような利用方法を検討している場合は、注意しておきましょう。

また、ジュニアモードを設定中であっても、スマホを出荷時の設定にリセットすると、ジュニアモードは解除されてしまいます。心配な場合は、ジュニアモードが設定された状態になっているか、定期的に確認するようにしてください。

また、「あんしんフィルター for docomo」とジュニアモードを組み合わせて使う場合も注意が必要です。具体的には、ジュニアモードでアプリ制限を制御する際には、事前に「あんしんフィルター for docomo」のアプリインストール制限を有効にする必要があります。後からアプリインストール制限を有効化すると、アプリの使用制限が解除されてしまうため、気を付けてください。

ジュニアモードを設定して、子どもをリスクから守ろう

便利で楽しい機能が搭載されている反面、スマホにはお子さんにとって少なくないリスクが内在しています。ジュニアモードを利用すれば、こうした危険からお子さんを守れるでしょう。設定はとても簡単なので、保護者の方はぜひご活用ください。