arrows @ MAGAZINE春の増刊号
2018.04.26 Thu
【arrows @ MAGAZINE 春の増刊号】
「虹彩認証」はヒト以外の動物にも使えるのか? アニマルカフェで試してみた
こんにちは。N山です。
とつぜんですが、「arrows NX」(以下arrows)には「虹彩認証(アイリス・パスポート)」というセキュリティシステムがあるのをご存じでしょうか。
虹彩は網膜に入る光の量を調節してくれるカメラでいう「絞り」にあたる部分。眼のある動物の多くがこの虹彩を備えています。
そこで1つ、気になることが。
虹彩認証が眼の虹彩を登録するのであれば、ヒト以外の動物にも使えるのではないでしょうか?
さっそく試してみたいと思います!
実験1 猫カフェで試してみた!
すぐに動物に会いに行くならアニマルカフェが一番! ということで、最初にやってきたのは「猫カフェ モカラウンジ新宿店」さん。
東京都内では最大級といわれるスペースを持つ猫カフェで、猫と遊べるのはもちろん、マンガが読めたり、テレビで映画鑑賞ができたり、マッサージチェアでくつろげたりと、いろいろな楽しみ方ができちゃいます。
おしゃれなインテリアに囲まれた店内を見回すと、まったりした猫の姿があちこちに。
かわいい!!
スタッフの方に聞くと、朝ごはんを食べたばかりとのこと。どの子も機嫌よさそうにリラックスしていますね~。
そのなかでも、とくにまった~りしていたのが、この子。
スコティッシュフォールドのどらやき君(男の子)。
お腹いっぱい食べて満足したのか、眠たそうにしています。
アップにすると、こんな感じ。
ぷにぷにの肉球は、こちらになります。
どうですか~? 癒し系ですよね~(よだれ)
……はっ! リラックスムードに包まれてすぎて、本来の目的を忘れるところでした。
それでは、猫の眼で虹彩認証ができるのか、試してみたいと思います!
どらやき君の前にarrowsをかざしながら、虹彩の登録画面を見てもらうと……。
むむむ……。なかなか瞳を合わせてくれません。
猫じゃらしをチラつかせたら興味を持ってくれるかも……。
猫じゃらしに夢中で見てくれませーーーん。
虹彩の登録には、画面の丸い枠に眼を合わせて、見つめ続けてもらわないとダメなんですが、これが意外と難しい~。虹彩の登録を終える前に眼をそらされてしまいます。
ちなみに、arrowsの虹彩認証は、両眼を使って登録する方法と、片眼だけで登録する方法の2通りがあります。今回は片眼だけを使って登録する方法を試しています。
ほかの子でも試してみたのですが、どうしても眼をそらされてしまい、うまくいきませんでした。
けっきょく、断念!
でも、猫と遊んで癒されたし、まあいっか!(おいおい)
実験2 フクロウカフェで試してみた!
つぎに協力をお願いしたのが、渋谷にあるフクロウカフェ「cafe HOOT HOOT(カフェ ホーホー)」さん。
ウッド系のインテリア、やや照明を落とした店内に、全部で7羽のフクロウがほぼ放し飼いの状態でくつろいでいました。
店の奥に大きなケージがあり、普段の飼育はそこでしているとのこと。
こんな近くで本物のフクロウが見られるなんて……ドキドキします。
人気のフクロウを聞いてみると、こちらの2羽を紹介してもらいました。
写真の上がシロフクロウのシーちゃん(男の子)、下がナンベイヒナフクロウのヒナちゃん(性別不明)です。
かわいい!!!(本日2回目)
フクロウなら眼もパッチリしているので虹彩認証もうまくいきそうな予感がします!
まずは、シーちゃんから試してみました。
うーん……。スマホのライトがまぶしいのか、なかなか登録画面に眼を合わせてくれませんね。
ヒナちゃんはどうでしょうか?
おおーーっ!? 首がまわりました!(すごい)
フクロウはヒトのように瞳孔を動かせないので、首をまるごと動かして視野を広くしているんですよね。貴重なリアクションを生で見ることができて大感激です!
でも、虹彩の登録自体は残念ながらうまくいきませんでした。
どうやら、スマホで視界をさえぎってしまうことが警戒心を抱かせてしまうみたいです。
「それなら、ヒトをあまり怖がらないフクロウがよいのではないか」ということで、スタッフの方に最後に紹介してもらった子が、こちら。
このお店で一番大きいトルクメニアンワシミミズクのトルちゃん(写真右、女の子)。
羽を広げると1m50cmくらいになるそうです。
お、大きいです。
……さっきから狙いを定めたかのように、じっとこっちを見ているんですけど(汗)。
ちょっと怖かったので、実験は同行していたカメラマンにお願いしました。
ふわふわの羽毛をなでなで、ご機嫌をうかがいつつ、arrowsの画面をがざしていきます。
突っつかれた! 怒られた! ごめんなさい!!!
何度かトライするものの結果は惨敗。虹彩に特徴のあるフクロウならうまくいくと思ったのですが……。
協力してくれたフクロウのみなさん、ありがとうございました。
そして、驚かせてしまってごめんなさい!
実験3 犬カフェで試してみた!
ヒト以外での「虹彩認証」は不可能なのでしょうか?
いやいや、あきらめるのはまだ早い。2018年の干支、犬をまだ試していません。
最後に訪れたのが、西八王子にある犬カフェ「HOGOKEN CAFE(保護犬カフェ)西八王子店」さん。
こちらがほかのアニマルカフェと違うのは、カフェの名前からもわかるように、ブリーダーなどから保護された子犬たちの「里親探し」が目的になっていること。
お客さんとしてカフェの犬たちとふれあえるのはもちろん、気に入った子がいれば、正式な契約を交わした上で「里親」として連れ帰ることができます。2016年11月にオープンしてから今日までで、300頭の子犬が引き取られていったそうです。
スタッフさんに今回の企画を説明したところ、紹介してもらったのがこちらの子です。
スチームチワワの凛桜(りお)ちゃん(女の子)。
たしかに、つぶらな瞳がキュートなスチームチワワなら成功するかも?
人見知りする性格ということだったので、スタッフの方に抱っこしてもらいながら実験スタート。その結果はいかに……?
えーーーーっ!? 登録できた! できました!!
ここまで失敗続きだったので、半分あきらめていましたが、本当にできるなんて!?
つぎにarrowsに登録した凛桜ちゃんの虹彩で、セキュリティのロックを解除してみます。
ロック解除のモードに切り替えた画面を、凛桜ちゃんの前にかざしてみると……。
解除できました! やったー!
すでに登録された虹彩を認証するだけなので、読み取りは数秒で済みました。
ちなみに、arrowsの虹彩認証には、認証するたびに虹彩情報をアップロードして、認証精度を向上させていく学習機能が備わっています。そのため、犬のようにヒト以外の動物の虹彩でも、繰り返すことで、よりスムーズに認証できるようになると思います。
成功を祝って、凛桜ちゃんと記念撮影。
今回の結論
ヒト以外の動物でも「虹彩認証」はできる!
でも、動物に同じところをじっと見てもらうのって結構大変。
「虹彩認証」ってすごいですね。
そして、動物はやっぱりかわいい!!(しつこい)
協力してくれたアニマルカフェのみなさん、本当にありがとうございました!