arrows MAGAZINE

2020.10.23 Fri

arrowsマニア情報局 第229回

何でこうなった!? 「arrows 5G F-51A」用画面保護フィルムの謎に迫る

arrows lifeをご覧の皆様、「せう」です。基本的には端末を“全裸”で使いたいマンですが、最近のスマートフォンは高価なのでケースや画面保護フィルムで保護をしてしまう気弱マンでもあります()


この穴 is 何?

ところで、「arrows 5G F-51A」用の画面保護フィルム、画面の右上部分がゴッソリと欠けているものが多いのです。そうでないものも一部あるのですが、上の写真のようにインカメラ周辺だけではなく、バッテリーインジケーターが表示される周辺も切り抜かれています

ほぼ全面が画面な「超狭額縁設計」


正面のほぼ全てが画面です

F-51Aは、最近のスマートフォンのトレンドである「4辺狭額縁」設計を採用しています。本体正面の上下左右にある縁(フレーム)を可能な限り狭めて、その分画面を大きくするという設計です。

この設計は、本体サイズの割に画面を大きくしやすいことが何よりのメリットですが、画面の正面に来るパーツ(インカメラ、受話スピーカー、通話マイクなど)をどこに置くのかという課題もあります。

F-51Aの場合、インカメラは画面にパンチホール(穴)を開けて配置しました。受話スピーカーは、よく見ると画面上端に置かれています。通話マイクは、本体下部に用意されました。

……が、本体正面が画面というスマホにおいて、非常に重要なセンサーの存在を忘れていませんか?

フィルムの切り欠き(穴)が来る所には「近接センサー」がある!


実は画面内に近接センサーが埋め込まれている……!!

本体正面にある近接センサーは、電話やインターネット通話アプリにおいて受話時に画面のオン/オフを自動的に行う役割を担っています。誤操作防止と省電力性向上の観点で重要なパーツです。

超狭額縁設計にする場合、近接センサーをどこに格納するかが問題なわけですが、F-51Aの場合は画面内に埋め込んでいます。端末の初期設定の終盤には、「この辺に近接センサーがあるで」「近接センサーが有効な時は画面の一部が点滅するので」という注意書きも出ます。

無色透明なフィルムであっても、このセンサーが何かに覆われてしまうと、センサーが誤動作してしまう可能性はあります。できれば、センサーのある部分には“何もない”ことが理想といえます。

ここまで来れば、F-51A用の画面保護フィルムの謎の切り欠き(あるいは穴)の意図が見えてきます。これは近接センサーの動作を邪魔しないための配慮なのです。

「切り欠きがカッコ悪い」「穴が開いていて落ち着かない」という気持ちも分かりますし、実際僕もそう思うのですが、近接センサーを正常に動かすためには仕方のないこと。機能維持の観点でのトレードオフ(犠牲)です。