arrows MAGAZINE
2020.12.4 Fri
arrowsマニア情報局 第235回
今までよりも便利! 「arrows 5G F-51A」のテザリング!(後編)
arrows lifeをご覧の皆様、「せう」です。本格的に寒くなってきましたね。新型コロナウイルスはもちろんですが、風邪やインフルエンザにはくれぐれも気を付けてくださいね。

この通知パネルを見て感動した人は「通」です
さて、前回に引き続き、「arrows 5G F-51A」のテザリング(アクセスポイント)機能の新要素を紹介します。
■新要素2の補足

前回説明し忘れました「Enhanced Open」のことを……
……と、今回の説明を始める前に、F-51Aのモバイルホットスポット(Wi-Fiテザリング)で使えるセキュリティについて、説明を忘れたことがあるので説明します。
F-51Aでは、WPA2/WPA3による暗号化に加えて、「Wi-Fi Enhanced Open」と呼ばれるセキュリティ方式にも対応しています。これは、WPA3とほぼ同時期に策定されたもので、暗号化キー(パスワード)抜きでも暗号化通信できるというもので、不特定多数が接続する公衆Wi-Fi(無線LAN)スポットでの利用を想定しています。
これを使った場合、認証なしでインターネット接続を共有できることになりますが、先述の通りクライアント(子機)との接続は暗号化される上、接続中のクライアント同士でデータやりとりはできません。
ただし、WPA3と同様にEnhanced Openも機器側で対応が必要なので、比較的新しいWi-Fi機器でないと利用できない可能性が高いです。また、不特定多数が接続できることには変わりないので、悪用されないように気を付けたい所です。
■新要素3:Wi-Fi接続も共有できる

この日をずーーーーーーーっと待ってたんですよ……
一部メーカーのAndroid端末には、モバイルホットスポットの利用中に他のWi-Fiアクセスポイントの接続を共有する機能があります。簡単にいえばWi-Fi中継器として利用できるモードです。Windows 10を搭載するパソコンにも同様の機能があります(※)。F-51Aは、arrowsとしては初めてモバイルホットスポット中にWi-Fi接続を中継できるようになりました。
この機能を活用すると、例えば室外にWi-Fiアクセスポイントがあるホテルにおいて、室内まで電波を引き込むために使えます。アクセスポイントだけでは室内の奥まで電波が届かないことがあるんですよね、意外と……。
応用的な使い方としては、USBテザリングを有効化したF-51AをWi-Fi 6に対応しないパソコンにつないで、間接的にパソコンを「Wi-Fi 6対応にする」なんていうのもアリでしょう。
- (※)
クライアントとアクセスポイントを兼ねる機能を持つWi-Fiアダプターと、その機能に対応するデバイスドライバーが必要です。ここ数年のパソコン内蔵型Wi-Fiアダプターならおおむね対応しています。