arrows MAGAZINE

2020.12.09 Wed

スマホ写真講座arrows@支部 第95回

arrows 5G F-51A 動画撮影で選べる2つのコーデックの違いとは?

arrows 5G F-51A

こんにちは、ブログ「エアロプレイン」の のりお です。

arrowsで撮ることに注力したこの連載。今回はF-51Aの動画設定にある謎の項目「コーデック」についてです。

H.264とH.265があるけれど

F-51Aの動画の設定には、コーデックという項目があります。

項目の中には2つの選択肢があって、H.264とH.265があるのですが、実はこの項目、説明書でもあまり触れられていません。

コーデック

↑このように項目はあるものの、↓ほとんど説明無し。

コーデック

しかも説明書には本体側の設定にはない(HEVC)なんて用語もあって、謎の設定項目感が強く出ています。いったい何なのでしょうか?

実は、このコーデックとは動画を圧縮する方式の規格です。普段私たちが動画を録画したり再生したりする時には、「この規格で撮影しますから、その規格にそって再生してね」というやりとりを、機器同士が行っています。そのため、撮影側、再生側で同じ規格=コーデックに対応していないと、撮影した動画が再生できないなどの不具合が発生するわけです。

つまり、H.264もしくはH.265のコーデックを再生できる機器を持っていないと、F-51Aで撮影した動画を本体以外で再生できないということになります。

とはいえさすがに一般的なスマホがマニアックなコーデックを使っているということはほぼありません。

例えばF-51Aでも初期設定になっているH.264こと「H.264/MPEG-4 AVC」は、いま最も一般的なコーデックのひとつで、ほぼ全てのスマホ、PC、Webブラウザなどで再生が可能になっています。動画系サービスもほとんどがこのコーデックを採用しているため、とりあえず選んでおけば、共有する際にも安心という、大変に普及している方式です。

コーデックよくわかんない!という方は、こちらを選択しておけば(初期設定のままでいれば)とりあえずはOKでしょう。

一方でH.265こと「H.265/HEVC」は、H.264の後継にあたるコーデックで、H.264よりも優れた圧縮性能などをもっています。H.264よりも最近の仕様なので、ここ数年のスマホやPCであれば問題無く再生できるはずです。撮影時もH.264に比べてファイルサイズが小さく済むため、ストレージ容量の節約としてはとても優れているのですが、動画編集ソフトや動画サービス側で対応していないことがあるため、事前に対応状況を調べておいた方が安心な規格といえそうです。

ということで、2つのコーデックを簡単にご紹介しました。よくわからない場合は初期設定のままH.264にて、自身で仕組みを理解でき使おうと思っているサービスも対応済みであればH.265を選ぶのが良いかもしれませんね。