arrows MAGAZINE

2021.03.24 Wed

スマホ写真講座arrows@支部 第109回

arrows NX9 F-52A ポートレートモードを使ってみる

arrows NX9 F-52A

こんにちは、ブログ「エアロプレイン」の のりお です。

arrowsで撮ることに注力したこの連載。新端末のarrows NX9 F-52Aに標準搭載された「ポートレートモード」のコツを紹介します。予定していたLightroom Cameraの紹介は1回お休みします。

カメラ→被写体→背景の3要素の距離を見よう

F-52Aの標準カメラアプリに搭載された「ポートレートモード」は、被写体の背景をぼかして撮影できるモードです。この機能をうまく使うことで、スマホのカメラながらも、一眼カメラの大きなレンズを使ったようなボケ効果を得ることができます。

以下は今回の作例です。

arrows NX9 F-52A

このポートレートモードは使うための条件・要素として

  • タッチで被写体を指定する
  • カメラ→被写体の距離が50cm〜200cmほど
  • 明るい場所で使用

といったものがあります。そもそもF-52Aには距離測定用のレンズが1つついているので、それを使って被写体までの距離を測り、背景にボケ処理を行う、というのがこの機能です。そのため、そのレンズがうまく動作するために、これら条件をクリアする必要があるのですね。

このときまず重要なのがカメラ(レンズ)から被写体の距離で、50cm以上200cm以下におさめなければいけません。また、動く被写体を追いかけることができないこともあって、自ずとこのモードを使いやすいのは「被写体と2m以上の距離がとれる広い場所で、動かない被写体を撮影するケース」になってきます。

さらに意識したいのが被写体から背景の距離です。ここが近すぎると、このポートレートモードは違和感のある写真になったり、被写体と背景がうまく切り分けられなかったりします。あくまでアプリ側で距離を計算してボケを適用していることもあって、その計算が成功しやすいシチュエーションにて使いたいところ。

そこで作ってみたのが先の作例です。

arrows NX9 F-52A

この写真は、カメラと被写体の距離がだいたい80cmくらい、被写体と背景の距離が3mくらいの状況で撮影しています。屋外なので明るさも十分。なにより、被写体も背景も「面」がこちらを向いているので、スマホ側で計算がしやすく、とても自然な感じのボケに仕上がりました。こういったシチュエーションは得意なようですね。

なおアプリ側でボケ量がコントロールできます。上記作例はボケ最大にしてあり、以下の作例はボケを最小にしています。

arrows NX9 F-52A

背景がごちゃついている場合は、ボケ最大が良いのかなと思いますが、こればかしはいろいろなボケ量で試してみて、違和感のないできあがりを探していくしかありません。ぜひ、何枚も試してみて、自分なりのベストを見つけてみてください。