arrows MAGAZINE

非公式arrowsマニュアル

2018.01.31 Wed

非公式arrowsマニュアル 第31回

arrows NX F-01K の防水/防塵、耐衝撃性能をスペックで確認しておこう(防水編)

こんにちは、ブログ「エアロプレイン」の のりおです。

新端末「arrows NX F-01K」を紹介するこの連載では、説明書を中心に機能の掘り下げをしていきます。今日は防水/防塵、耐衝撃性能を説明書から確認しておきましょう。

F-01Kの防水性能はこんなだ

F-01Kの防水性能については、IPX5、IPX8の防水性能試験をクリアしています。それぞれ

IPX5とは、内径6.3mmの注水ノズルを使用し、約3mの距離から12.5L/分の水を最低3分間注水する条件であらゆる方向から噴流を当てても、電話機としての機能を有することを意味します。

F-01KにおけるIPX8とは、常温で水道水、かつ静水の水深1.5mの所にF-01Kを静かに沈め、約30分間放置後に取り出したときに電話機としての機能を有することを意味します(水中においてカメラ機能は使用できません)。

という内容で、IPX5は雨が想定されており、一方でIPX8は水中に本体を落としたケースが想定されています。特に後者ですが、水深1.5mまでは耐えられるというところがわりと重要ですね。それ以上になると時間との戦いになるので、早急に救い出す必要があります。なおカメラ機能が使えないというのは、タッチパネルが無効化されてしまうためこう書かれているのでないかと思います。

またこの試験は通常水道水で行われるため、塩水などは例外となります。そこで出てくるのがMILスペック。米国国防総省の調達基準であり、これに準拠することが「堅牢」の代名詞となる基準ですが、そちらで防水機能のスペックを補完することができています。具体的には以下の項目です。

塩水耐久
連続96時間(濃度5%の塩水を噴霧24時間、乾燥24時間を2サイクル)の塩水耐久試験

防湿
連続10日間(湿度95%、30~60℃)の高湿度試験

防水(風雨)
30分間にわたる18m/sの降雨試験

雨滴
1mの高さから15分間雨滴を落とす試験

「塩水耐久」は塩水に浸けたあと拭き取らずに運用し続けるとどうなるかの試験ですね。この数字上は4日間までなら拭き取らなくても大丈夫となっています。

また「防湿」も地味に重要で、実はIPX5でも8でも、湿度が高い状況というのは考慮されていません。防水性能があるといっても、高湿度状況に耐えられるかというのは、また別の話なのですね。そのため、防水スマホをお風呂で使っていたらいつの間にか壊れていた…という悲劇を招いてしまうわけです。

この試験からは、お風呂に近い条件でも連続10日は耐えられる、ということになっています。

さらに説明書には具体的な有効シーンが記載されており、重要です。

1時間の雨量が20mm程度の雨の中で、傘をささずに通話やテレビの視聴ができます。

常温の水道水で手洗いすることができます。

風呂場で使用できます(湯船には浸けないでください)

特に風呂場での利用を明記するのは、先ほどの湿度への耐久性の関係で勇気がいるため、説明書に書かれているのはけっこうすごいことです。

最後になりますが、説明書の27ページには水に濡れた後の「水抜き」方法について説明されています。これは読んでもらうのが最も確実ですので、かならず確認しておくようにしましょう。

※ご注意事項
本製品の有する性能は試験環境下での確認であり、実際の使用にあたって、すべての状況での動作および無破損・無故障を保証するものではありません。また、調査の結果、お客様の取り扱いの不備による故障と判明した場合、保証の対象外となります。ご注意ください。