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ゆる~~くarrows スマホ生活

2018.07.18 Wed

ゆる~~くarrows スマホ生活 第7回

実践的arrows Be F-04K 撮影テクニック! (5)ランチを撮るなら座る席をお間違えなきよう

arrows Be F-04K 料理を撮るなら「逆光」に限る件

こんにちは、ブログ「エアロプレイン」の のりおです。

ゆる~くarrowsを紹介するこの連載、今回も引き続き「arrows Be F-04K」のアピールポイントでもあるカメラについて実践的な撮影テクニックを紹介していきたいと思います。

良い料理写真を撮るには座る席が重要だったりする

今も昔も、老若男女全てに受ける写真といえば、料理写真と相場が決まっています。美味そうに写った食べ物は、見る人に対して「食べたい…」と思わせる力が強く、いわゆる人の心を動かす写真になりがちです。

そんな料理写真には、いくつか鉄板の法則があります。先日は麺上げの例でちょっとマニアックなものを紹介しましたが、今回はとても汎用的なランチ撮影のテクニックについてです。その内容とは…座る席を間違えないこと。

そうなんです、ランチ撮影って、座る席ひとつである程度結果が見えてきてしまうんです。ランチ写真を含む料理写真には、鉄板の法則のひとつとして「逆光気味に撮る、反逆光くらいがベスト」というものがあります。逆光とは被写体の背中に光があたっている状態で、反逆光は背中に斜め45度くらいから光が当たっている状況です。これをランチ写真に置きかえると、料理の向こう側〜斜め45度くらいから光が差し込んでいる状況を作る必要があり、実際の現場でこれを実現するためには、まずは自分が窓に向いている方向で座る必要があります。

どの席に座れたらラッキーだろうか?

例えば以下のようなレストランがあったとします。大きな窓とガラスのドアがあり、テーブルかカウンターで食べることができます。窓以外は店内の簡素な照明しかないと思ってください。

この時、ランチを撮る座席として最も良さげなのはどこでしょうか?

ものすごく単純に考えるなら、この時撮影がしやすいのは③か⑥、次いで④、良くて⑧、工夫が必要なのが①と②で、⑤と⑦はけっこう大変です。

まず③ですが、光が窓から内側に入ってくるとすると、ちょうど自分の真横〜斜め横くらいで、いわゆる「逆光〜反逆光」くらいってヤツですね。状況としてはベストに近いです。⑥についても同様ですが、この場合⑤の人の影が入る可能性があるので要注意。④と⑧も、③ないし⑥と同じような条件ですが、窓から遠いため、若干暗い可能性があります。窓からの自然光で十分に明るいとしたら、撮るには良い席と言えそうです。①と②は自分の背中側から光が入ってくるため、自身の影で料理を暗くしてしまう可能性が高いですし、そもそも料理が順光(正面からの光)を受けてしまうのでキツい印象の写真になりがちです。⑤と⑦は前述のとおり自分の影で料理が撮りにくい可能性が高く、また順光になるので①②と同様の難しさがあります。

実際には店舗の照明、窓の向き、その日の天気など様々な要素がからんできますが、席ひとつで大きく左右されてしまうものだということを知ってもらえればと思います。

この作例のように、窓際のテーブル席で窓を向いて座ることができる上、窓の向こうには人が通る可能性も少ないみたいな席であれば、もう状況としては完璧ですね。個人的には、こういった席に座れたら「ラッキー」と思ってしまいます。

F-04Kのカメラが良いといっても、条件が悪くてはどうにもしようがありません。気合いが入ったランチを撮りたいと思ったなら、座る席にも拘ってみてください。