arrows MAGAZINE
スマホ写真講座arrows@支部
2018.11.14 Wed
スマホ写真講座arrows@支部 第7回
東欧で撮る!Lightroom CC × arrows フォトライブラリーその4
arrowsで撮る、ということに注力するこの連載。実際にarrowsでどこまで撮れるのか?ということを試しに、チェコ政府観光局の取材で訪れた、東欧はチェコの旅で撮影した写真を紹介しています。今回も引き続き以前に紹介したLightroom CCのアプリを使って撮影、簡単な調整を行ったものを公開していきます。
arrows+Lightroomで「サッと撮影」の質を上げる
旅行時の写真撮影は、思い出を残すにはとてもいい方法ですよね。とはいえ、作品づくりのようにじっくり撮影するようなシチュエーションは少なくて、短時間でそこそこ見栄えのする写真を撮りたい!みたいなことが多かったりします。
そこでarrowsのカメラをフォローしてくれるのが、Lightroom CCアプリです。
たとえばこの写真。実は人がいない隙間を縫って急いで撮影したため、少しだけ左に傾いてしまいました。階段のように横の線が多い被写体は、この微妙な傾きが気になってしまうのですよね。
そこで、Lightroom CCの「水平」機能を使って調整したのがこちら。明るさについても少し持ち上げました。フラデツクラーロヴェーという小さな街にある歴史的な建物をリノベーションした施設だったのですが、傾いている写真に比べてグッと良い感じに仕上げることができました。
お次はこちら。プルゼニュという街にある大聖堂の塔の上から。arrowsのカメラの利点でもあり欠点でもあるところが、広角であるということ。この景色の場合、広角で撮ると広場か空の何もない空間がとても大きく撮れてしまいます。とはいえ、デジタルズームは避けたいところ。
そこでLightroom CCにて、構図と被写体を調整しつつトリミングし、空の面積を減らしてみたのがこちら。カラフルな車の存在感を生かしたかったので、緑色の車をギリギリ残しました。arrowsのカメラは最大サイズで撮影すればトリミングにもじゅうぶん耐えうる解像度がありますから、こういった「後からズーム効果を与える」という方法も可能です。デジタルズームのように、最初からズームで情報をカットしてしまうのではなく、あとからカットするところがポイントですね。
同じようなことは、縦横の構図で悩んだときにも適用できます。できれば両方で撮影しておくのは良いのですが、時間の都合でそうはいかないときもありますよね。
そんなときは、あとからこうして縦構図の写真を横構図にすることだって可能です。もちろん逆もできますよ。Lightroom CCであかるさを調整したので、まったく別の写真のように仕上がりました。
このように、スマホの写真は「加工」を前提で撮ることによって、もっともっと可能性を広げることができます。高解像度のarrowsだからこそできる技、ですね。
最後に、特別に撮影許可をもらった、ブルノでのミュシャ展の様子を。スラブ叙事詩の大迫力を広角写し取りました。
チェコでの撮影を紹介する記事も今回で最後です。次回からは、スマホ撮影のコツと、補正・加工のコツを紹介していこうと思います。お楽しみに。