arrows MAGAZINE

スマホ写真講座arrows@支部

2019.09.11 Wed

スマホ写真講座arrows@支部 第40回

スマホ写真講座的「人物撮影でここは気をつけよう」その2:パースの話

こんにちは、ブログ「エアロプレイン」の のりおです。

arrowsで撮る、ということに注力するこの連載。今回は、新端末「arrows Be3 F-02L」以外でも生かせる、人物撮影のポイント「パース」について説明します。

鉄則:ハイアングルでかわいさ強調

arrows Be3 F-02Lでは、ポートレートモードが搭載されたこともあって、人物撮影を良くしているという方も少なくはなさそうです。もちろん他のarrowsでも、人物を撮影する機会は多いはず。そんな時、気をつけておくだけでグッと印象を良くするポイントが、いくつかあります。いわゆる「鉄則」というものですね。

今回はそのひとつ「パース」について紹介します。

この「パース」とは、パースペクティブのことで、いわゆる遠近法です。簡単にいうと、近いものは大きく、遠いものは小さく撮れるという法則ですね。

このパースが重要となるのが、ポートレート撮影でも人物の顔撮影です。基本的に顔を撮影する時は、そのアングルが「水平」「少し上から」「少し下から」の3種類になるかと思いますが、それぞれの効果について説明します。

「水平」はいわゆるパースの影響を受けにくい、スタンダードな写真です。正面からの撮影であるがゆえに、顔のパーツの歪みも起きませんが、あるものをそのまま写すということで、写真ならではの効果は特に生まれません。

次に「少し上から」です。これは、目線の高さよりも少し上から撮影する方法で、「ハイアングル」とも呼ばれます。この方法の良いところは、近いもの=目が大きく写り、遠いところ=鼻やアゴが小さく写るということです。特に女性を撮影するときなど、少しだけ目線を上げて撮影することで、目が大きく撮れるため、効果的です。目に光が入りやすいという効果も生まれます。また、子供を撮影する時にも「かわいさ」を強調する効果が出るため、オススメです。

1点だけ注意することがあるとすれば、F-02Lに搭載されているような広角のレンズの場合、あまり上から撮りすぎてしまうと不自然な印象になります。ほどほどな程度にしておきましょう。

対して「少し下から」の撮影ですが、これは逆に「アゴが大きく」「目が小さく」写ることになりますので、人物撮影では敬遠されがちです。何か狙って出したい効果があるときは良いのですが、通常ですと鼻の穴も写ることになりますので、嫌がられることが多いでしょう。

ということで、人物の顔を撮影する場合は「水平」か「少し上から」を心がけてみてください。きっと喜ばれるようなポートレート写真が撮れるはずです。