arrows MAGAZINE

スマホ写真講座arrows@支部

2019.10.16 Wed

スマホ写真講座arrows@支部 第45回

スマホ写真講座的「料理撮影でここは気をつけよう」その4:背景処理に気を使う

こんにちは、ブログ「エアロプレイン」の のりおです。

arrowsで撮る、ということに注力するこの連載。今回は、新端末「arrows Be3 F-02L」以外でも生かせる、料理撮影のポイント「背景の処理」について説明します。

鉄則:できるだけシンプルな背景にする

気をつけておくだけで、グッと料理撮影の印象を良くするポイントのひとつ「背景処理」について紹介します。

写真には、ざっくりいうと「前景」「中景(被写体)」「遠景(背景)」の3つの層があります。これは奥行きの要素のことで、前景は手前、中景は中央、遠景は最も遠い場所になります。これを料理写真に置きかえると、多くの場合で手前は料理の手前にあるもの、中景はいわゆる料理=被写体、遠景は背景になります。

今回ご案内するのは、その中でも背景について。というのも、arrowsのカメラはこれまでの連載でご案内したとおり、「広角」のレンズになるため多くのものを写してしまいます。これが料理写真ではマイナスになることがあるのですが、その理由として、背景に不要なものが入ってしまうということがあるのです。

そこでまず必要なのは、背景から汚さを感じてしまう要素を排除してしまうことです。飲みかけのグラス、使った後のカトラリー、はがしたフィルムなどは写らない場所にどけましょう。

とはいえ、それでも席のポジションによってはどうにもならないことがありますよね。そこで便利なのが、真上から撮影する構図です。実はこれ、光の向きを気にしなくていい、背景をきにしなくていい、という様々な利点があります。いわゆる「前景」を作りにくいので奥行きが失われてしまう欠点がありますが、テーブルフォトではシンプルな構図として使い勝手があります。

上記の写真では、実はテーブルの上がだいぶちらかっていましたが、料理を真上から撮り、テーブルをほとんど写さないことでそういった無駄な要素を削りました。どうしても背景を片付けることができない場合は、真上から撮る。ぜひ試してみてください。