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スマホ写真講座arrows@支部

2019.12.18 Wed

スマホ写真講座arrows@支部 第52回

arrows RXではプリインに!Lightroomで写真を補正しよう①

こんにちは、ブログ「エアロプレイン」の のりおです。

arrowsで撮る、ということに注力するこの連載。今回は、「arrows RX」でプリインがはじまり、他のarrowsシリーズでも利用できる便利な写真編集アプリ「Adobe Lightroom mobile」を紹介します。

撮影の後に、自分好みの写真へと変化させることが!

このLightroomは、写真を撮影後、現像(デジタルの世界でも撮影後に公開するまでの作業を現像と呼びます)するための標準的なアプリとして写真愛好家からプロにまで広く愛用されています。そのモバイル版が歴代のarrowsでも利用できるということで、私のコラムでも何度か紹介してきました。

今回、このLightroomがプリインアプリになったということで、その威力を簡単にお伝えしたいと思っています。なお利用にはAdobeのアカウント作成が必要ですので、こちらは各自にてお願い致します。また機能の一部は有料版での提供となっている場合がございますので、ご了承ください。

ワンボタンで「標準的」な写真へと編集してくれる「自動」

このLightroomには、だいぶ多様な調整機能が備わっておりまして、なんの変哲もない写真を、ものすごく印象的なものへと変えるようなこともできます。しかしながら、ほとんどの場合に必要なのは「標準的な写真への編集」かと思いますので、まずはそちらを紹介します。これはすなわち、ある程度の失敗写真でも、Lightroomを使うとなんとかなる…こともあるということです。ちなみに被写体が写っていない写真は当然として、ピンボケ写真、ブレ写真については難しいですが、それ以外であればある程度はなんとかできる…気がします。

そこでまず覚えたいのは「自動」ボタンです。

その名の通り、自動で写真を良い感じに調整してくれます。実際には露出やコントラストなどを調整してくれるわけですが、Adobe社が学習した莫大なるプロの調整パラメーターをベースに自動調整がなされますので、これで失敗するということはほとんど無い、と言えるでしょう。

次の写真は、チャーハンの写真を自動ボタンだけで調整したものです。

左が元画像、右が「自動」で編集後のものです。上部に表示されているヒストグラムを見ると、グラフの幅が広がっていますよね。山も少しだけなだからになっています。一般的に、グラフの幅はなだらかにかつ広いものが良い(だいぶ意訳しています)と言われているため、この編集はとても標準的なものですが、だいぶ明るく、鮮やかになっていますよね。

実際の調整内容を見ると、まず露出をちょっと上げて写真を明るくした上で、コントラストをものすごく下げて柔らかい雰囲気にし、ハイライト・シャドウ・白レベルを少しだけ持ち上げて、料理らしいふわっとした雰囲気のおいしそうな写真に仕上げてくれています。

Lightroomのほうでこの写真を料理と認識しているかどうかはわかりませんが、ものすごく自然に受け入れられる、良い編集結果になっていますよね。

ということで、Lightroomの「自動」は、とても使えます。もちろん人によって好みはあると思いますが、ほとんどの方には「良い」と思ってもらえる結果が得られると思いますので、ぜひ試してみてください。

次回は各パラメーターについて少しずつ説明していきたいと思います。

※Adobe、Lightroom、および Photoshopは、Adobe(アドビ社)の米国ならびに他の国における商標または登録商標です。