arrows MAGAZINE
arrowsマニア情報局
arrowsマニア情報局 第19回
ドキドキ航空機! でも、気を付けないとスマホのせいで「犯罪者」!?!
arrows @をご覧の皆様、「せう」です。こんにちは。先週、生まれて初めて垢すりしてもらったと言いましたが、さっそくその効果も薄れ、お肌のツルツル感が損なわれてしまいました。また垢すりに行かないといけないようですね(
航空機内の携帯電話・スマホの利用ルールを再確認!
先週の記事は、航空機の機内無線LAN(Wi-Fi)サービスについて書きましたが、その過程で航空機内の携帯電話・スマートフォンなどの利用ルールが意外と守られていないと思うことが幾度となくありました。
実は、2014年9月から、航空機内の電子機器の利用ルールは大きく変わってます。そこで、今週のarrowsマニア情報局は、航空機内での携帯電話・スマホの利用上のルールを簡単に紹介しなおそうと思います。旅慣れている人も、必ずご覧ください(安全ビデオ風に)。
機外と通信する電子機器は×
ドアクローズ~着陸の滑走終了後までは外部との通信は×(国土交通省資料より)
まず、航空機では基本的にドアが閉まってから着陸後の滑走終了まで、外部と電波で通信する電子機器は利用できません。これには、当然携帯電話・スマホも含まれます。「外部と電波で通信する」というところが大きなポイントなのです、実は。
携帯電話・スマホは「機内モード」にすれば常時使える(ヘリコプターを除く)
機内モードにすればOK(国土交通省資料より)
要するに、機外とデータ通信しない状態にすれば航空機でも常時使えます。携帯電話・スマホならドアクローズまでに「機内モード」にすればOKです。だからこそ、前回の記事でも事前に機内モードに、と言ったのです。
ただし、ヘリコプターは離着陸時には機内モードもNGで、電源を切る必要があります。ヘリコプターに乗る機会はそうそうないと思いますが、ちょっと気を付けてください。
新しめの航空機なら、BluetoothやWi-Fi Direct通信はOK
新しめの航空機なら、機器間通信はOK(国土交通省資料より)
新しめの航空機であれば、機器間の無線通信もOKです。具体的には、BluetoothやWi-Fi Directを使うことができます。Bluetoothヘッドホンでスマホの音楽を聴いたり、Android Wearなどのウェアラブルデバイスとスマホをつないだ状態にしたり、Wi-Fi Direct対応のデジタルカメラからスマホでデータを取得したり、といったことはできます。
ただし、BluetoothやWi-Fi Directの通信先に機外と通信しうるもの(モバイルWi-Fiルーターなど)を選ぶのはNGです。
で、問題の「新しめの航空機」ですが、具体的には以下の機体が対象です。ただし、機種によっては別途対策が必要で、対策してない場合はBlutooth・Wi-Fi Directは使えません。下表で※印が付いている航空機に乗る場合は、事前に航空会社に問い合わせるか、機内の案内をよく確認してください。
メーカー | 機種名 |
---|---|
ボーイング | 787シリーズ |
777シリーズ | |
767シリーズ※ | |
737シリーズ※ | |
エアバス | 380シリーズ |
320シリーズ | |
ボンバルディア | CRJ100シリーズ |
CRJ200シリーズ | |
エンブラエル | 170シリーズ |
デ・ハビランド・カナダ | DHC8-Q400 |
※ 対策済みの機体(機内Wi-Fi利用可能機など)でのみ利用可
機内Wi-Fiサービスは一定のタイミングから使えます
機内Wi-Fiサービスは例外的に接続できます(国土交通省資料より)
先述のとおり、モバイルWi-Fiルーターなど、機外に通信しうる機器は使えない訳ですが、機内の設備を介して機外に通信することは許可されています。機内Wi-Fiが使えるのは、このためです。
使えるようになるタイミングは、航空会社によってまちまちですが、前回取り上げたJAL SKY Wi-Fi(国内線)の場合は、離陸から5分後から着陸の5分前まで利用できます。
最優先は機長の指示
日本における航空機での携帯電話・スマホの法律上の利用ルールは以上の通りですが、それよりも機長の指示が最優先されます。機長が「機内モードに」あるいは「電源を切るように」などと言った場合は、その指示に従いましょう。
以上のルールを把握して、楽しい空の旅をお楽しみください!