arrows MAGAZINE

arrowsマニア情報局

2016.03.18 Fri

arrowsマニア情報局 第26回

arrows(ARROWS)は3機種で対応! 「Android 6.0」にバージョンアップすると何ができる?

arrows @をご覧の皆様、「せう」です。暖かくなったり寒くなったり、忙しい天気で体調を崩しがちな今日この頃です。もちろん、自分も例外ではありません(


たった3機種? それとも3機種も?

NTTドコモは2月10にAndroidスマートフォン・タブレットにおける「Android 6.0」へのバージョンアップ予定を公表しました。そのうち、富士通製の機種では「ARROWS NX F-04G」「arrows Fit F-01H」「arrows NX F-02H」の3機種がバージョンアップ予定に入りました。率直に言うと、もう少し古い機種もフォローしてほしかった……。特に海外でも端末を出しているメーカーとの差を見ると……。

と、落ち込んでいても仕方ないので、とりあえずAndroid 6.0にバージョンアップすると変わる主なポイントを、先んじてチェックしておきましょう。

「Now on Tap」でGoogle検索がさらに便利に


表示中の画面に関する情報をカードとして表示!

Android 4.1以降のOSの「Google検索」では、検索履歴や位置情報などを使って事前に欲しいであろう情報をカードとして表示する「Google Now」に対応しています。Gmailに届いた飛行機やホテルの予約メールを読み取って旅程を表示してくれる機能は、非常に重宝しています。考えようによっては、メールを勝手に分析されていて怖く感じるかもしれませんが(((

Android 6.0では、Google検索に「Now on Tap」という機能が追加されます。この機能は、ホームキーを長押しすると、表示中の画面に関連する情報をカードとして表示するというものです(原則として表示中のアプリ側も対応する必要があります)。

例えば、「Google Chrome」では、テキストの選択をしなくても画面に表示中のキーワードをカードを介して検索できます。また、「Googleマップ」では、表示範囲内にあるスポットに関する情報をカードとして表示できます。

検索までのアクションを減らせる、ということがNow on Tapの便利な点なのです。

アプリに与える権限を細かく決められる


機能(権限)を初めて使おうとするときに確認が入るように

機能ごとに細かくON/OFFを切り替えOK

従来のAndroidでは、アプリが利用する機能(権限)をアプリのインストール時に一括で確認するようになっていました。簡単に言えば、“アプリのインストール=全部許可”だったのです。そのため、例えばカメラアプリで「カメラ機能は使いたいけど、位置情報は渡したくない……」という場合でも、形の上ではカメラ機能と位置情報を利用する権限をまとめて「許可」していました。

それに対してAndroid 6.0では、アプリが当該機能(権限)を初めて利用しようとするときに許可・不許可を選択することが原則となりました(※)。これなら、先述の例のようなことも簡単にできます。いったん選択した後でも、端末設定から機能(権限)を使う許可・不許可を変更できます。

(※)アプリ側にも対応が必要です。Android 6.0の個別権限付与に対応しているアプリでは、インストール段階でアクセスする権限に関する表示が出なくなります。非対応のアプリでは、従来通りインストール前に利用する権限の一覧が表示されます。

「Dozeモード」でアプリの省電力管理機能の強化


アプリ単位で電力消費を最適化できるように

従来のAndroid端末では、省電力関連機能はメーカーが独自実装することが原則でした。富士通なら、「NX!エコ」がそれに相当します。

Android 6.0では、「Dozeモード」というOS段階での省電力機能が搭載されています。Doze(居眠り)という言葉通り、従来よりも深いスリープ、具体的には通信やバックグラウンド処理を抑制することでバッテリー消費を抑制しよう、というものです。

このDozeモードは標準でONになっています。もしも明示的にON/OFFを切り替えたい場合は端末設定の「電池の最適化」からアプリ単位でできます。データのリアルタイムな更新や処理が必要なアプリでは、OFF(最適化しない)設定にします。なお、一部のシステムアプリに関してはDozeモードのON/OFFを切り替えられないようになっていますので注意しましょう。

arrows(ARROWS)独自の機能変更はあるか?

ということで、以上の3点がAndroid 6.0での主な変更点です。Android 4.xから5.xへのバージョンアップとは異なり、見た目での変更よりも中身の変更が主です。

が、従来からOSバージョンアップ時にはメーカー独自の機能変更もあります。そのほとんどは新機能ですが、場合によっては機能の削除も考えられます。以前ご紹介したARROWS NX F-02GのAndroid 5.0バージョンアップでは、ナビゲーションバーからメニューキーが消えました(OSの標準にそろえるという意味もありましたが)。また、他メーカーで先行して始まっているAndroid 6.0バージョンアップでも、機能の削除が見受けられます。

ともあれ、Android 6.0のarrowsが、どれだけ楽しませてくれるか、ワクワクしながら待つことにします。