arrows MAGAZINE

arrowsマニア情報局

2016.06.17 Fri

arrowsマニア情報局 第33回

ドキッ! 2016年夏の「arrows」はどんな矢ねん?(前編)

arrows@をご覧の皆様、「せう」です。梅雨という割には雨が少ないような気がします……。


上質感のあるミドルレンジモデルで2016年夏商戦にチャレンジするarrows

5月某日、突然arrows研究所の人たちに呼び出された私。「何か悪いことしたかな……?」と思いつつ出向いてみたところ、「arrowsの2016年夏モデル内覧会」会場でした。

そこで、2回に分けてarrowsの2016年夏モデルの概要をご紹介します。今回は、「arrows SV F-03H」(NTTドコモ / 富士通)について。

ミドルモデルに上質感


F-03Hのテーマは「上質感」(写真はメインカラーのGold)

F-03Hのテーマは「上質感」(写真はメインカラーのGold)

F-03Hは、2015年冬モデルの「arrows Fit F-01H」と同じミドルレンジモデルという位置付けです。ハイエンドモデルのように高速なCPU、豊富なメモリーやストレージはありませんが、その代わりに買いやすい価格を目指したモデルということになります。

F-01Hでは“Fit”の名の通り、スペックや価格はもちろん、機能面でも「ちょうどいい」(≒過不足のない機能)を目指しました。F-03Hもそのコンセプトはキープしていますが、デザインの「上質感」をより重視しています。F-01Hは良くも悪くも「プラスチッキー」でしたが、F-03Hでは側面にアルマイト加工のアルミフレームを採用し、背面のパネルも光沢を抑えることで上質感を確保しています。

「お手頃なスマホが欲しいけど、安っぽく見えるのはちょっとなぁ……」という人には、まさしくピッタリなモデルであるのかな、と。

「安心」のためにワンセグ搭載 一方でなくなった「安心」も


ワンセグ搭載、しかもアンテナ内蔵で

F-01Hからの変更点は、デザインだけではありません。F-03Hでは、地デジの「ワンセグ」(※)を搭載しました。しかも、他社ではデザインなどの都合で外付けになりがちなテレビ用アンテナも内蔵しています。

これは、エンターテインメント(娯楽)のためではなく、災害時の情報収集手段、要するに「安心機能」として搭載したとは、関係者の弁です。2011年のいわゆる東日本大震災では、テレビやラジオの情報が非常に役立ったことを今でも覚えています。その観点からすると、非常に良い判断であるなと思います。

一方で、安心面では指紋認証センサーがなくなってしまったのが残念です。コスト面での都合もゼロではないようですが、どちらかというとデザイン面での制約という方が要因として強そうです。「指紋認証があるからarrowsがいい」っていう人も結構いるので、この決断がどう出るのか、注視したいです。

  • ※地デジ(地上波デジタルテレビ放送)は、1チャンネルを13個のセグメント(区画)に分けてデータを伝送しています。「ワンセグ」は、そのうちの1セグメントを使っていることに由来する愛称です。それに対して、残り12セグメントを利用する放送は「フルセグ」と呼んでいます。

実は富士通初の
「Android 6.0」端末


arrows初のAndroid 6.0搭載スマホでもあります

実は、F-03Hはarrows初の「Android 6.0」(開発コード名:Marshmallow)搭載モデルでもあります。Android 6.0で新しく搭載される機能は、以前の情報局でお伝えした通りです。

arrows(ARROWS)は3機種で対応! 「Android 6.0」にバージョンアップすると何ができる?

実は、OSのバージョンアップ以外にも、F-03Hにはソフトウェア面での変化がいくつかあります。今後のマニア情報局ではその辺もお伝えする予定です。

そういえば、3機種に対するOSバージョンアップはいつになるんでしょう…?(チラチラ

次回は、久しぶりに登場するドコモ向けAndroidタブレットのお話しです。お楽しみに!