arrows MAGAZINE

arrowsマニア情報局

2016.07.15 Fri

arrowsマニア情報局 第37回

Android 6.0になった「arrows NX F-02H」の新機能をマニア的ににチェック!(その2)

arrows @をご覧の皆様、「せう」です。富士通コネクテッドテクノロジーズになってから初めてのスマホ、「arrows SV F-03H」を入手しましたが、仕事が忙しいこともあってまだセットアップを完了していません……orz


まだまだ変わった点がある「arrows NX F-02H」

Android 6.0に無事バージョンアップした「arrows NX F-02H」について、前回の情報局で追加・変更点を一部ご紹介しましたが、arrows SVのセットアップがまだ完了していないので今回の情報局でもOSバージョンアップ後のF-02Hの主な特徴についてご紹介します。

Dozeモード(電池の最適化):アプリの電力消費を抑える


アプリ単位で電力消費の最適化ができます

Android 6.0ではOS標準で「Dozeモード」という省電力モードが搭載されています。居眠り(doze)という名からも分かる通り、アプリのバックグラウンド(非表示時)における処理や通信を抑制する(≒居眠りをする)ことで、バッテリーの消費を抑えます。

Dozeモードは基本的に全アプリで「最適化する」(=有効)が初期設定ですが、居眠りされては困るアプリ(「オートGPS」「おまかせロック」など)はシステム側で明示的に無効(=設定不可能)にされています。

通知をリアルタイムに受信するなど、バックグラウンド処理を許可したい場合は、設定の「端末管理」→「アプリケーション」→「詳細設定」→「電池の最適化」と進み、「すべてのアプリ」を表示して当該アプリを「最適化しない」(=無効)に設定できます。

設定画面:「Google設定」が登場 それに伴い表示に一部変更が発生


端末設定の第1階層に「Google設定」が登場

Android 6.0では、Googleアカウントや一部Googleサービスに関する「Google設定」がアプリ一覧(ドロワー)内から端末設定内に“移動”しました。F-02Hも例外ではなく、端末設定内にGoogle設定が移転しています。


その影響で「Wi-Fi」と「Bluetooth」が統合

この仕様変更の影響で、F-02Hの場合は設定画面の「Wi-Fi」と「Bluetooth」が統合されて「Wi-Fi・Bluetooth」となりました。富士通以外のAndroid 6.0端末も、多かれ少なかれ設定画面の構成は変わっているので、富士通(あるいは富士通コネクテッドテクノロジーズ)が特別、というわけではありません。

標準カメラアプリ:カメラのイン・アウト切り替えがワンタッチに


待望のカメラ切り替えスイッチが!

F-02Hのカメラ機能は、特に変化がない……と思いきや、カメラのイン・アウト切り替えスイッチが撮影画面に追加されました。今まではメニューを開いてから切り替える必要があったことを考えると、非常に良い改善であると思います。


ただし、カメラ機能が自動「すぎる」のは相変わらず……orz

実は、個人的にOSバージョンアップで他のカメラアプリから制御できる部分が増えるかな、と思って淡い期待をしていたのですが、増えませんでしたorz

カメラのRAW撮影はいらないですし、arrowsのシンプルすぎるカメラもどちらかといえば気に入っているのです。しかし、シンプルすぎるゆえに他社のAndroidスマホよりも融通が利かない部分があるのも事実。Androidの強みを生かして、アプリでフォローを……と思っても、arrowsではフォローしきれない部分が多くなってしまっているのです。

きっと次に出るであろう、ハイスペックなarrowsでは、他のカメラアプリから制御できるカメラ機能を増やしてほしいところです(チラチラ

フォントの仕様が一部変更:新フォント「Noto Sans」搭載。が……


よーく見ると以前と違うフォントになっている部分が……

Android 6.0では、日本語・中国語・韓国語(ハングル)の標準フォントが「Noto Sans」という新フォントに切り替わりました。arrows(ARROWS)では従来から「UD新丸ゴ」を採用していますが、Android 6.0になったF-02Hには両者ともに入っています。

しかし、フォントをUD新丸ゴに設定した場合でも、ソフトウェアの都合で一部のフォントサイズ(ポイント)では強制的にNoto Sansとなります。どのサイズでNoto Sansになるのか、検証しきれていないので、この辺の詳細仕様を教えていただけるとうれしいのですが……(チラチラ


英語モードでは漢字フォントが中国語優先に……

自分のように、普段のユーザーインターフェイス(UI)言語を英語にしている人にはもう1つ注意点があります。よって、Noto Sansを表示フォントに設定した場合、あるいはサイズの都合でNoto Sansで表示される場合は、日本語設定時とは異なる字体になることがあります。Noto Sansフォントは、日本語以外の表示言語を設定している場合に繁体中国語の字体を優先するようなのです。

現状での回避方法は「UIを日本語表示にすること」だけです。普段は英語UI派には厳しい仕様変更です……orz

USBモード:デフォルトで「充電のみ」に


USBでデータのやりとりをしたい場合は都度設定が必要

Android 6.0では、USB接続時の標準設定が「充電」となりました。データのやりとりをする場合(MTPまたはPTP)やMIDI接続する場合(これもAndroid 6.0からの追加要素です)など、外部機器と通信する場合は、都度設定をする必要があります。

OSバージョンアップしたF-02Hもご多分に漏れず、このような仕様となりました。もしも、USBでデータのやりとりをしたい場合は、通知パネルから「USBの使用」を選択して、使いたい接続方法を選んでください。

ということで、F-02HのAndroid 6.0で変わった主な点は以上になります。細かく(深く)見ていくともっとたくさん変わった点があるのですが、今回はここまでということで。

次回は、いよいよarrows SV F-03Hのターン……になるはずですが、どうなることやら(