arrows MAGAZINE

arrowsマニア情報局

2017.01.13 Fri

arrowsマニア情報局 第59回

「arrows NX F-01J」の地味だけど重要な変化(ステータスバー編)

arrows @をご覧の皆様、「せう」です。2017年も、arrowsマニア情報局をどうぞよろしくお願いいたします。

前回は、arrows NX F-01JのIris Passportの仕様変更した点をマニアックにご紹介しました。今回は、画面における仕様変更の1つをマニアックにご紹介します。


arrows NX F-02H(左)と、arrows NX F-01J(右)のホーム画面
(いずれもAndroid 6.0で「Google Nowランチャー」利用時)

上の画面は、arrows NX F-02HとF-01Jのホーム画面です。自分は、以前の記事でも触れた通り「Google Nowランチャー」をホーム画面として使っています。そのため、ホーム画面の見た目は、壁紙はともかくほぼ同じです。

でも、この両者の画面で、決定的に異なる場所が1つあります。メイドのメイちゃんの服装ではありませんし、時計ウィジェットの微妙なデザインの違いでもありません。ここまで言えば、どこが違うか、すぐ分かるでしょう……?

実は「通信ステータス」の表記が変わった


「LTE」表記が「4G+」表記に変わった

変わったのは、画面上部にある「ステータスバー」の「通信ステータス」の表示です。従来のarrows(ARROWS)では、LTE(NTTドコモでいう「Xi」)エリアで携帯電話ネットワークを使ってデータ通信をしているときが「LTE」と表示していました。

ところが、F-01Jではその表示が「4G+」になってしまったのです。


ドコモの他社製端末も「4G+」「4G」表示に

実は、この変更はドコモの2016年冬モデルにおいて共通です。ドコモのLTE対応モデルは、以下のように通信ステータスの表示が変わりました。

  • PREMIUM 4G(LTE-Advanced)対応モデル:「LTE」→「4G+」
  • PREMIUM 4G非対応モデル:「LTE」→「4G」

このような表示は、海外で販売されているスマートフォンでは決して珍しくありません。LTE-Advanced対応エリアでは「4G+」(あるいは「LTE+」)、非対応エリアでは「4G」(あるいは「LTE」)と表示を分けてより高速な通信ができるかどうかチェックできる機種が多いのです。


F-01JはPREMIUM 4Gエリアかどうかを判別できませんorz(取扱説明書から引用)

しかし、F-01JではPREMIUM 4G非対応エリアでも「4G+」のままとなります。要するに、PREMIUM 4Gエリアだろうと通常のLTEエリアだろうと表示が変わらないのです。

富士通コネクテッドテクノロジーズ(旧:富士通)の端末の場合、従来からW-CDMA(3G)エリアも「3G」のみという「割り切り」をしていました。他メーカー、あるいは海外の端末だと、3Gエリアでも「H+」「H」「3G」(理論上速い順)と、より速く通信できることを“可視化”しています。

以前、arrowsの開発担当者に「なぜ通信モードをより細かく可視化しないのか?」と質問したことがありますが、どうやら中の人たち的には細かく表示することによるユーザーの「混乱」を気にしているようで、あえて細かくしていない感じです。

ただ、先ほど例に挙げたドコモの「他社製端末」は、3Gエリアにおいては細かく表示を変えています。むしろ、そうしていないのはarrowsを含む富士通コネクテッドテクノロジーズの端末だけです。個人的には、通信状態は細かく可視化すべきだと考えているので、ぜひともここは他社に合わせてほしいのですが……(チラチラ

ただ、今回のLTEエリアでの「4G+」の固定表示については、先ほど例に挙げた他社製端末でも同様なので、別の理由があるのかもしれません。こちらも、PREMIUM 4G対応かどうかで「4G+」「4G」と表示を変えてほしいのですが……。

まだまだ変更点は多数あります。来週以降もマニアックな“変更点”を追っかけてみます!