arrows MAGAZINE

arrowsマニア情報局

2017.05.19 Fri

arrowsマニア情報局 第75回

お空の上で快適ネット! 「arrows NX F-01J」でキャセイパシフィック航空の機内Wi-Fiサービスを使う(基礎篇)

arrows @をご覧の皆様、「せう」です。今月末、仕事で海外に出張することになったようです。1カ月以内に2度も出国することになるとは思いませんでした()


キャセイパシフィック航空で現状唯一機内Wi-Fiが使えるエアバスA350

前回に引き続き、今回もゴールデンウィーク中の出来事を使ったネタです。

今回の海外歴訪では、キャセイパシフィック航空(以下「キャセイ」)とその子会社のキャセイドラゴン航空(両社の公式サイト)を使いました。キャセイといえば、SKYTRAX社から「5つ星」認定を受けるほどにサービスには定評のある会社なのですが、機内Wi-Fiがほとんど整備されていないという、オンライン依存症気味の筆者にとっては耐えがたい弱点があります。

その弱点を同社も認識しているようで、現在導入を進めている「エアバスA350」では、機内Wi-Fiサービスを利用できます。既存の機体についても、リニューアル工事などのついでに機内Wi-Fiサービスに対応することを検討しているそうです。

で、今回の旅程のうち、シンガポールのチャンギ国際空港から香港国際空港に向かう便が、機内Wi-Fiサービス対応のA350を使用していました。これは使うしかない、ということで「arrows NX F-01J」で使ってみました。

キャセイの機内Wi-Fiはコスパの良い「Panasonic」


速度に定評のある「Panasonic Avionics」の機内インターネットサービス

キャセイの機内Wi-Fiサービスは、パナソニックの米国子会社であるPanasonic Avionicsの機内インターネットシステム「eXConnect」を使って実現しています。

このeXConnectを使った機内Wi-Fiサービス、あくまで筆者の実感ですが速度がそこそこ出る割に、利用料金が比較的安価という特徴があります。日本の航空会社でも、日本航空(JAL)や全日本空輸(ANA)でもeXConnectを利用して機内Wi-Fiサービスを提供しています(※)。

※JALの場合、国際線の「JAL SKY Wi-Fi」対応機体は全てeXConnectを採用しています。
ANAの場合、国際線の「ANA WiFi Service 2」対応機体がeXConnectを採用しています。
「ANA WiFi Servce」対応機体では、異なる機内インターネットシステムを利用しています。

利用料金は「時間制」

eXConnect使った機内Wi-Fiサービスは時間制の料金を採用し、容量制限を特に設けておらず、デバイスを問わず同一料金であることが特徴です。キャセイも例外ではなく、以下のような料金体系を取っています。もちろん、容量制限はありません。

キャセイの機内Wi-Fiサービスの料金表
プラン 料金 特徴
1時間プラン 9.95ドル 初回ログインから1時間利用可能
(足りない場合は追加購入可)
インフライトプラン
(6時間以内)
12.95ドル 時間制限なしで利用可能
(予定フライト時間が6時間以下の便)
インフライトプラン
(6時間以上)
19.95ドル 時間制限なしで利用可能
(予定フライト時間が6時間以上の便)

キャセイの場合は「1時間プラン」か「インフライトプラン(フライト中ずっと使えるプラン)」の2本立てで、後者は(予定)フライト時間によって料金が異なります。


1万フィート以上にならないと使えません!

機内Wi-Fiサービスを利用できるのは、飛行機の高度が1万フィート以上にある場合です。利用できない場合は、サービスポータルに「Wi-Fi service is currently unavailable」と表示され、登録手続きや(再)ログインができません。注意しましょう。

次回は、実際に接続するまでを解説します。お楽しみに!