arrows MAGAZINE

arrowsマニア情報局

2018.08.31 Fri

arrowsマニア情報局 第136回

追いかけろ!
「arrows Be F-04K」と行くレトロ自販機の旅(その2)

arrows @をご覧の皆様、「せう」です。明日から9月です。月日の流れは速いです。それでも、時の流れが止まったかのようなものも世の中には存在します。


「ファンタ グレープ」をビンで飲むの、すごく久しぶり…

その1つが、古い自動販売機(レトロ自販機)です。前回、「arrows Be F-04K」をナビ代わりに関東周辺のレトロ自販機を回っているという話をしましたが、今回からレトロ自販機を何回かにわけて紹介していきます。

麺類自動販売機(富士電機製)


カップ麺自販機は今でも見ますが、調理までするのは珍しい

富士通と何かと縁のある富士電機は、自動販売機の世界において大手企業です。

そんな富士電機がかつて製造していた自販機の1つが、この「麺類自動販売機」。その名の通り、麺類を販売する自動販売機です。

……と聞くと「カップ麺の自販機?」って思うかもしれませんが、これはうどんやそば、ラーメンを実際にゆでてつゆを入れて販売するものです。簡単にいえば、駅にあるようなうどん・そば屋を機械化したものです。

この機種の場合、調理時間は基本的に25秒です。取りあえずチャーシューメンを調理する様子を動画で収めてみました。

ラーメン調理の様子

そして、出来上がったものがこちら。


おいしそうなチャーシューメン

本当においしそうです。ただ、この店舗のものもそうなのですが、自販機の構造上の都合から、だしや具材をあえて麺の下部に置いている場合もあるので食べる前には、しっかりかき混ぜる必要があります。

このチャーシューメン、大変おいしゅうございました。

麺類自動販売機(川崎製鉄製)


こちらはもっとレアな川崎製鉄製

現存する麺類の自動販売機は、ほとんどが先述の富士電機製です。しかし数はとても少ないながらも、川崎製鉄(現在のJFEスチール)製のものも稼働機が存在します。

富士電機製のものとは異なり、販売できる麺類は1台あたり1種類のみ(富士電機のものは1台で2種類販売可能)、必要金額を入れたら即調理が始まる、麺の湯切り方法がやさしい……といった違いがあります。

この機種の場合、調理時間は基本的に27秒です。富士電機製のものはデジタル表示(またはニキシー管)でカウントダウンしますが、こちらは商品の取り出し口に向かうランプでカウントダウンします。

カウントダウンの様子

できあがりはこちら。


きつねうどん

湯切りが丁寧なせいか、あまり「乱れて」いません。ただし、富士電機製のものと同様、構造上の都合からだしや具材をあえて丼の下方に隠している場合もあるので、よくかき混ぜてから食べましょう。

ということで、レトロ自販機はまだまだあります。次回もお楽しみに!