arrows MAGAZINE

arrowsマニア情報局

2018.09.21 Fri

arrowsマニア情報局 第139回

開放される! Android 8.1なarrowsは“カメラ”に注目!(前編)

arrows@をご覧の皆様、「せう」です。涼しくなってきたので自炊を再開しました。やはり料理は気持ちを穏やかにしてくれますね。太らないように気を付けないとですけど()


これを見て、分かる人は分かるはず……!

arrowsの特徴の1つとして、シンプルすぎるカメラ機能があります。「とにかくオートでキレイに撮る!」という観点では、敷居をまたぎやすいカメラともいえます。しかし、世の多くのAndroidスマートフォンはより高度な撮影機能を備えるカメラ機能を志向する傾向にあります。端的にいえば、arrowsのカメラは時代の流れに“逆行”しているのです(良いかどうかは別として)。

「arrowsもAndroidなんだから、カメラアプリを別に入れればいいじゃん」っていう話でもあるのですが、従来のarrowsはカメラアプリを入れても制御できる機能が少なすぎて、ほぼ無意味だったのですorz

しかし、Android 8.1を搭載するarrowsはカメラアプリでいじれる機能が大幅に増えました。2回に分けて「何が変わったのか」「何ができるのか」を説明します。久しぶりに「arrowsマニア」らしい内容ですw

「穴ふさぎまくり」だったarrowsのカメラ


Android 7.1な「arrows NX F-01J」で制御できるカメラ機能はゼロorz

Androidには、カメラ制御用の命令セットがあります。この命令セットを使うと、標準カメラアプリ以外のアプリでもカメラ撮影ができます。

この命令セットでは「フォーカス(ピント)」「ホワイトバランス(白みの調整)」「ISO感度(光の増幅具合)」「シャッタースピード(シャッターを落とす速度)」といったものの手動調整や、RAW撮影(カメラセンサーのデータを圧縮・加工しない撮影)もサポートしています。

しかし、「とにかく自動でキレイ」を重視してきたAndroid 7.1までのarrowsでは、これらの機能を全部“無効”(利用不可)としてきました

要するに、撮影条件を細かく調整できるカメラアプリをインストールしても、細かく調整できなくて涙目だったのです。「標準アプリで足りない機能はアプリでフォローできる」のがAndroidの良い点なのですが、arrowsのカメラはそれが通じず、別アプリでの機能フォローアップがほぼ不可能だったのです。

Android 8.1からは「フルオープン」になったarrowsのカメラ


うって変わって全機能開放!

しかし、Android 8.1のarrowsではそれが変わりました。

最初に気が付いたのは、このOSを初めてプリインストールした「arrows Be F-04K」でアドビの「Photoshop Lightroom CC」を立ち上げたとき。


あれ、DNG形式で撮影できる……

何と、RAW撮影時のファイル形式の1つであるDNG形式での保存ができるようになっていたのです。

Lightroom CCアプリでDNG保存できるのは、カメラ機能としてRAW撮影に対応しているときのみ。要するに、F-04KではRAW撮影機能が解放されているということです。

このことから、ちょっと気になって調べてみたところ、バージョンアップした「arrows NX F-01J」「arrows NX F-01K」を含め、Android 8.1のarrowsはカメラ機能に関する制御が他のアプリにも広く開放されていることが分かりました。

これはバージョンアップせざるを得ないでしょう(ほとんどの方はバージョンアップ済みでしょうが)。次回は、具体的にどんなことができるようになったのか見ていきます。