arrows MAGAZINE

arrowsマニア情報局

2018.11.16 Fri

arrowsマニア情報局 第147回

arrowsが3機種バージョンアップ! 「Android 9 Pie」の新機能を先行チェック!(その4)

arrows @をご覧の皆様、「せう」です。住んでいる地域で「災害避難情報」のテスト配信がありました。「arrows NX F-01K」にも届いたのですが、エリアメールアプリをバージョンアップし忘れて文言の読み上げを試しそびれました(


あれ、何か白黒……

3回に渡って(その1その2その3)、Android 9(Pie)の新機能を紹介をしてきました。今回はAndroid 9の核心的新機能(なのにBeta版)を紹介します。

※この記事で紹介する新機能・機能変更は、メーカーによっては採用しない可能性があります(実際に一部の機能変更を取り入れなかったメーカーが出現済み)。arrowsが取り入れるという保証はありませんのでご了承ください。

Digital Wellbeing(目玉だけど現在のところベータ版)


目玉機能ながらベータ版な「Digital Wellbeing」

Android 9で一番の目玉となる新機能は「Digital Wellbeing」。日本語に直訳すれば「デジタルな良く生きること」です。

どういうことかというと、Digital Wellbeingはスマートフォン依存に対する各種対策機能群で、機能を活用することでデジタル時代でも健康的な生活を送れる、ということらしいです。

<機能その1:アプリタイマー>


アプリの稼働可能時間を設定できます

Digital Wellbeing機能の1つが、アプリタイマー1日にアプリを利用できる上限時間を設定することで、使いすぎを防ぎます。設定した時間を超過すると、日付が変わるまで当該アプリを起動できなくなります

ただし、この機能はシステムアプリ(※)では利用できないことがあります。また、自由にオン・オフできてしまうので「時間がきたらオフにして使い続ける」ということも不可能ではありません。

※端末(システム)の動作に深く関与するアプリ。その多くはプリインストールで、「Google Playストア」などが該当する。

<機能その2:おやすみモード(Wind Down)>


寝る時間は「グレースケール」や「Do not disturb」を自動有効化できます

2つ目の機能は「おやすみモード(Wind Down)」です。この機能は、あらかじめ指定した時間になると「グレースケール」と「Do not disturb(通知の抑制:既存機能)」を自動的に有効化できます。そして指定した時間を過ぎると自動的に無効になります。

特に目玉なのが、新しく搭載された「グレースケール」で、その名の通り画面表示をモノクロにすることで、「使う気」をそぐことができます。ただし、あくまで表示をモノクロにするだけで、利用は続行できます。


オプションで「読書灯」もあります

ちなみに、おやすみモードにはオプションで「読書灯」もあります。電子書籍などを寝床で読むことを想定して、指定した時間帯の画面の色味を黄みがかったものに変更します。説明にも書いてある通り、寝付きが良くなることを期待できるそうです。

<機能その3:Shhh(シー)>


本体を裏返すと自動的にマナーモードが有効に

3つ目の機能は「Shhh(シー)」。音感から察せる通り、「端末が黙る」機能です。

使い方は簡単で、本体をひっくり返して置くだけ。ただしデフォルトでは無効なので、使いたい場合は機能を有効化する必要があります。

Digital Wellbeingはまだ「ベータ版」


まだ正規版じゃないんですよ、この機能……

Digital Wellbeing機能は、Android 9がまだ仮称(Android P)と呼ばれていた頃から目玉新機能として紹介されていましたが、最終的にOSの正式リリースには間に合わず「ベータ版」として提供されることになりました。恐らく、どう機能の仕様をどうするのか決めかねた部分があったためであると思われます。

Android 9をプリインストールする端末も他メーカーでちらほら出てきていますが、Digital Wellbeingに対応しているメーカーは記憶の限りありません。現状では、Android 9をインストールしてあるPixelシリーズと「Android One」(※)に準拠したスマートフォンのみ対応しています。

※Googleが中・低価格帯のAndroidスマートフォンを対象に実施しているプログラム。メーカーカスタマイズを極力抑えることで、迅速なセキュリティーパッチの配信やOSバージョンアップの適用が可能。日本では「Y!mobile(ワイモバイル)」を通して複数メーカーのAndroid Oneスマホが販売されている。

今後、arrowsを含めた他社のAndroid端末で使えるようになるかどうかは微妙な情勢ですが、とりあえず目玉機能ということで紹介しておきます。