arrows MAGAZINE

arrowsマニア情報局

2019.09.13 Fri

arrowsマニア情報局 第181回

久しぶり……だけど何か違う? 「arrows U」の実像に迫る(その3)

arrows @ MAGAZINEをご覧の皆様、「せう」です。楽天モバイルから10月に「arrows RX」という新機種が出ます。何か仮面ラ○ダーBLACK RXを思い浮かべてしまった僕です。

見た目からも分かる通り、arrows RXは現在絶賛特集中の「arrows U」をベースに指紋センサーを追加したモデルです。これもレビューしたいなぁ(チラチラ


arrows Uも手になじみました……(遠い目)

さて、arrows Uの実像に迫る特集も3回目。今回はカメラを若干マニアックに見ていきます。

カメラアプリはarrowsオリジナル(ただし以前とちょっと違う)


arrows Uの標準カメラアプリ

arrowsといえば、スマートフォンのカメラ機能のトレンドから「逆張り」をするかのように、すごくシンプルなユーザーインターフェイス(UI)を採用していました。Android 8.1以降を搭載するarrows(OSバージョンアップを含む)なら、カメラ関連の制御がいろいろ開放されたので(参考記事 その1その2その3)、Google Playから高機能なカメラアプリをダウンロードすれば細かい撮影設定も問題なくできます。しかし、やっぱり標準アプリでもいろいろやりたいわけです。


(参考に)arrows Be3 F-02Lの標準カメラアプリ

そんな声があったせいかどうか分かりませんが、NTTドコモ向けの「arrows Be3 F-02L」以降の標準カメラアプリは、撮影画面自体はシンプルさをキープしつつも各種設定画面が他社のAndroidスマートフォンと比べて違和感のないものになりました。

arrows Uも例外ではなく、新しいカメラUIに変更されました。撮影画面そのものは今までのarrowsとそこまで大きく変わっていないように見えますが、設定画面などが大きく変わっています。

AIシーン認識はない

arrows Be3とarrows Uは設定項目が微妙に違う

従来のarrowsでは、設定画面がカメラ映像にオーバーレイする形で表示されていましたが、arrows Be3やarrows Uでは映像を非表示にした上で、全画面表示されるようになりました。先述の通り、恐らくは他社のAndroidスマートフォンにUIを近づけるためだと思われます。「実は他に理由があるんです!」ということを知っている方、ぜひ教えてください(チラチラ

撮影画面と同様に、設定画面もarrows Be3とarrows Uでほぼ同じ……に見えますが、arrows UにはAIシーン認識に関する設定が存在しません。あと、画面のもう少し上方を見ると「Live Auto Zoom」機能に関する表示がありません

ポートレートモードも実装差が(これは仕方ない)


arrows Be3のポートレートモード(最高レベル)

arrows Uのポートレートモード(最高レベル)

どちらの機種にもある「ポートレートモード」にも実は違いがあります。通常、スマートフォンのカメラにおけるポートレートモードは、2つのカメラの「視差」を使って背景をボカすようになっています。arrows Uのアウトカメラはこの例にならって、2つのカメラの視差を使ってポートレート撮影を行っています。そのため、人物でない被写体でもある程度ボケ撮影できます。最高レベルにすると、ちょっとボケすぎだろとも思わなくもないですが()

一方、アウトカメラが1つしかないarrows Be3のような機種でのポートレートモードでは、基本的にソフトウェアが「被写体」と「背景」を“推察”してボケ味を付けます。そのこともあってか、人物を撮影する場合は意外としっかりボケるのですが、人物以外の撮影だとあまりボケてくれません。本来、ポートレートモードは人物撮影用なので、人以外のものではボケないのは仕方ないのですが、もうちょっと頑張ってもよかったのではないかと思います。

人以外のものでポートレートモードを撮影したい場合は、arrows U、お勧めです!!