arrows MAGAZINE
arrowsマニア情報局
2019.10.25 Fri
arrowsマニア情報局 第187回
今こそ再確認! arrowsで災害情報を知る方法(その2)
arrows @ MAGAZINEをご覧の皆様、「せう」です。先日の台風19号において災害救助法の適用を受けた市区町村の数は、2011年3月の東日本大震災よりも多くなったそうです。私が住んでいる区は適用対象外なのですが、自宅から歩いて3分ぐらいで適用対象の区に入ります。まさに「紙一重」な感じです。
やっぱりあって助かるテレビ機能
前回、災害時の情報入手手段として「緊急速報メール(エリアメール)」を取りあげましたが、今回はほとんどのarrowsスマートフォンやAndroidベースのarrows Tabに内蔵されている地上波デジタルテレビ(地デジ)チューナー(フルセグ・ワンセグ)の使い方をご紹介します。
フルセグがあるかどうかでアプリ名は異なる
ワンセグのみ内蔵する機種のアプリ名はズバリ「ワンセグ」です
地デジは、1つのチャンネル(帯域)を13区画(セグメント)に分割することで、1つのチャンネルで複数の番組を放映することができます。13区画のうち、1区画だけ使って行うモバイル機器向け放送は「ワンセグ」、12区画で1つの番組、あるいは12区画を分割(※)して2~3つの番組を流す放送は「フルセグ」と呼ばれています。「arrows Be F-02L」などのエントリークラスのarrowsスマホではワンセグのみ、「arrows NX F-01K」などのミドルハイレンジ・ハイスペックのarrowsスマホや「arrows Tab F-02K」などのarrows Tabではフルセグとワンセグを受信できるテレビチューナーを内蔵しています。
テレビの視聴アプリは、フルセグに対応しているかどうかで名前が異なります。フルセグ対応機種は「テレビ」、ワンセグのみ対応する機種は「ワンセグ」というのですが、アイコンデザインは同時期に出た機種ならどちらも同じなのですぐ見つけられると思われます。
初回起動時は「スキャン」が必要
放送局の「スキャン」が必要です(諸事情で、arrowsにプリインストールされているものではない、同じ開発元のテレビアプリを使っています)
テレビ/ワンセグアプリの初回起動時には、受信できるチャンネルを確認するための「チャンネルスキャン」が必要です。この辺は、普通の地デジ対応テレビと一緒です。
ただし、スキャン時間を短縮する目的からか、スキャンエリアの選択が必要です。大まかな地方、都道府県、地区(受信区域)を順に選んで行くと、チャンネルスキャンが始まります。この際、アンテナはしっかり伸ばして、あるいは接続しておきましょう。
スキャンが終わると、検出できたチャンネルと放送局名が出てくるので、きちんと検出できたことを確認して「完了」をタップしてください。もしもあるはずのチャンネルが出てこない場合は、より電波を受信しやすい場所に移動して、再度スキャンを実行してみてください。
一部機種は「イヤホン」「ヘッドホン」をつなぎましょう
F-01Kはイヤホンをつながないと受信できないと思われます
地デジ対応のarrowsスマホ、arrows Tabのほとんどは、本体にロッドアンテナを内蔵しているため、ケーブル類を用意しなくても地デジを受信できます(※)。これがarrowsの強み……なのですが、「ARROWS NX F-01F」とF-01Kは、本体設計の都合からアンテナを本体内に内蔵していません。
そのため、これらの機種で地デジを視聴するときは、イヤホンマイク端子にイヤホンかヘッドホンをつないでおく必要があります。イヤホンやヘッドホンのケーブルが、アンテナ代わりになります。市販されている、イヤホンマイク端子につなぐ「地デジ用アンテナ」でもOKです。
「これだと音声がイヤホンやヘッドホンから出ちゃうのでは?」と思うかもしれませんが、設定を変えれば音声をスピーカーから出せるので安心してくださいw
- ※arrows Tabの場合、機種ごとに指定されたアダプターを利用すると同軸タイプのアンテナケーブルを接続できます。自宅でテレビを見る場合は、これを使うとより安定した環境で受信できます。
「arrows U」「arrows RX」などはテレビチューナー(別売)をつなげば見られる
arrows UにUSBテレビチューナーをつないだ図
テレビチューナーを内蔵していないarrowsスマホ、最近なら「arrows U」や「arrows RX」の場合、USB端子が「USBホスト」(外部のUSB機器をつなぐ機能)に対応しているなら、外付けチューナーを接続できます。Androidスマホに対応しているものとしては、ピクセラの「Xit Stick(サイトスティック)」があります。上の写真は、Xit Stickの先々代に相当する「PIX-DT300」をarrows Uにつないで撮影したものですが、見事にフルセグの放送波をつかんでいます。
ただし、arrows Uを含むUSB Type-C端子を備えるarrowsではUSB機器をつないだ後に「検出」の作業が必要な他、端子形状を変換する「ホストアダプター」または「USBハブ」を用意し、チューナーを稼働するためのアプリをダウンロードしておく必要がありますので、注意しましょう。
できれば「フルセグ」じゃなく「ワンセグ」で
これはフルセグ対応機種に限った注意ですが、フルセグはワンセグよりも消費電力が大きくなります。災害発生時など、すぐに充電できるとは限らない場合もあるので、非常時は受信チャンネルをワンセグ固定とすることをお勧めします。