arrows MAGAZINE

arrowsマニア情報局

2019.11.22 Fri

arrowsマニア情報局 第191回

ドコモarrowsは2機種が対応予定!
「Android 10」の新機能を先行チェック!(その2)

arrows @ MAGAZINEをご覧の皆様、「せう」です。前回、あいさつ文を忘れていました……。書いたつもりでいたのですが……。相当疲れている可能性があります(


Android 10のイースターエッグ(隠しメッセージ)はかなりシンプル

前回といえば、「arrows Be F-04K」と「arrows Be3 F-02L」が対応する予定の「Android 10」について紹介しています。今回は、その第2回目です。

  • ※ この記事で紹介する新機能・機能変更は、メーカーや機種によっては採用しない可能性があります。arrowsが取り入れるという保証はありませんのでご了承ください。

黒基調の画面にする「ダークモード」

ダークモードがオフの画面(左)とオンの画面(右)

最近、スマートフォンでは有機ELディスプレイ(OLED)を搭載する機種が増えています。というかF-02Lもそうですねw

液晶ディスプレイとは異なり、OLEDは1つ1つの画素が自ら発光します。その特性から、画素を点灯しないことで「黒色」を表現するようになっています。よく「OLEDは液晶よりも黒がクッキリと見える!」と宣伝されるのは、これが原因です。

ちょっと見方を変えると、OLEDを搭載するスマホは黒基調の画面にすれば電力消費を抑えられるということです。そこで、Android 10では、黒基調の画面に変える「ダークモード」をOSとして標準サポートしました。ダークモードをオンにすると、OSのUIに加えて設定連動に対応したアプリが黒基調表示になります。

ダークモードのメリットは、OLEDを搭載するスマホでの消費電力抑制だけではありません。薄暗い場所での視認性が向上し、目への負担を減らせることも利点です(だからこそ、アプリが独自実装するケースもある)。

位置情報の提供を「アプリ起動中のみ」指定可能に


位置情報の提供が「All or nothing」ではなくなりました

従来のAndroidでは、GPSやネットワークに基づく位置情報測定は「常に許可」か「許可しない」の2択でしたが、Android 10ではこれに「アプリ使用中のみ許可」が加わり3択となりました。

「アプリ使用中のみ許可」にすると、そのアプリは画面に表示されている間のみ位置情報を利用します。非表示の間は位置情報を取得できません。

基本的には「アプリ使用中のみ許可」にしても問題ないとは思いますが、ナビアプリを中心に不具合が出るかもしれないので、後から設定を変えることもできます。

「Wi-Fiアクセススポット」でQRコードを使った簡易設定が可能に

事実上のWPS代替か

Android 9では、Wi-Fiアクセスポイント(Wi-Fiテザリング)におけるWPS(Wi-Fi Protected Setup)がセキュリティの観点から廃止されました。セキュリティは向上しましたが、利便性の観点からすると残念であることも事実です。

このような声が少なからずあったためか、Android 10ではQRコードによる簡易接続設定が可能になりました。接続を共有したいスマホからこのコードを読み取ると、接続設定を手入力することなく接続できます。パスワード(暗号化キー)も入力不要です。

F-02L(Android 9)でもiPhone XS(iOS 13.2)でも大丈夫

このQRコードをとりあえずF-02L(まだAndroid 9)と「iPhone XS」(iOS 13.2)のカメラアプリで読み取ってみた所、しっかり接続情報を認識し、しっかりつなぐことができました。


Pixel 4はWi-Fi接続の中継をサポートしています

若干余談ですが、今回Android 10の検証に使っている「Pixel 4」では、Wi-Fiテザリング中もWi-Fi接続を維持できるようになりました。ホテルの客室Wi-Fiを中継したいときにすごく便利です。

この機能自体は従来のAndroidでも実現可能で、一部のメーカーでは既に実装されていましたが、Androidのリードデバイスとしての役割を持つPixelで対応したということは、他メーカーの端末でも対応が進むと信じたい所。ぜひarrowsも(チラチラ

Android 10の新機能や機能改善はまだまだあります。もう少々お付き合いください。