arrows MAGAZINE

2020.05.22 Fri

arrowsマニア情報局 第209回

正式発表!「arrows 5G」にまつわる用語をいろいろチェック(その7)

arrows lifeをご覧の皆様、「せう」です。引っ越しから1年少々経過して、ようやく本格的な片付けに着手しました……。遅すぎる予感はしますが、まあいいです()


arrows 5Gはarrows初の「3眼」カメラ

さて、6回に渡って引っ張って(?)きた、「arrows 5G F-51A」にまつわる用語の解説も、一応今回で最終回です。arrowsシリーズでは初めての「3つの高画素カメラ」こと、トリプルレンズ(3眼)カメラについて見ていきましょう。

そもそも、なんでカメラをたくさん積むの?


スマホで光学ズームレンズを積むのは難しい……

昨今のスマホは、CPUやGPU、メモリにストレージの面で差別化が難しくなっています。そのため、カメラ機能の差別化に精を入れる傾向にあります。arrowsを擁する富士通コネクテッドテクノロジーズもそれは例外ではなく、最近ではカメラのUIを大幅刷新したり、Adobe Systems(アドビシステムズ)の「Photoshop」とのコラボを深めたりして「他社にはないカメラ」を目指しています。

その過程で、特にアウト(外側)カメラについて、センサー(カメラ)を複数個取り付ける機種が増えました。arrowsなら、ソフトバンクから発売された「arrows U」が初めてのデュアルカメラ搭載機種で、先述の通りF-51Aは初めてのトリプルカメラです。

なぜたくさんセンサーを付けるのかといえば、デジタルカメラ(一眼、コンパクト問わず)とは異なりレンズの付け替え、あるいは光学ズーム対応が困難だからです。撮影の度にレンズを変えられるようにすると、わざわざレンズを複数個持ち歩かないといけません。ズームレンズを搭載するスマホは過去にもありましたが、ズームレンズの機構によってどうしても厚みが増してしまいます。

レンズを付け替えたり、光学ズーム機構を搭載するのは難しい――となると、複数のセンサー、複数の光学特性の異なるレンズを備えるカメラを用意しようということなり、2つ以上のカメラを備える機種が増えたわけです(※)。

  • (※)
    低価格帯の機種だと、背景をぼかす「ポートレートモード」の精度を上げるために低画素のカメラを追加する事例もあります。この場合、低画素カメラは実際の撮影には使わず、もっぱらポートレートモードのために使われます。

差別化要素は「どんなカメラを積むか」


F-51Aのトリプルカメラは「広角」「超広角」「望遠」という構成

複数のカメラを積む場合、どのようなセンサー、どのようなレンズを積み分けるかが差別化要素となります。

F-51Aのトリプルカメラは「4800万画素センサー/広角レンズ」(これがメイン)、「1630万画素センサー/超広角レンズ」、「800万画素センサー/望遠レンズ」という構成になっています。最近のハイエンドスマホとしては典型的な構成。超広角レンズは、広い風景や大人数の集合写真を撮影したいというニーズに応えるもので、望遠レンズは遠くにあるものを撮りたいというニーズに応えるものです。

個人的には、花などを接写することが多いので「接写レンズ」を搭載してほしかったと思わなくもないのですが、たくさんカメラがあるとその分価格にも跳ね返るので、まあ、仕方ないかという所です。