arrows MAGAZINE

2020.09.09 Wed

スマホ写真講座arrows@支部 第82回

arrows 5G F-51A のカメラ機能のクセをチェック

こんにちは、ブログ「エアロプレイン」の のりお です。

arrowsで撮ることに注力したこの連載。今回は最新機種「F-51A」のカメラについて得意・不得意なシチュエーションを探してみます。

3cmまで寄れるマクロが良好、グラデーションは苦手?

今回はF-51Aの標準カメラを使って、得意なシチュエーション、不得意なシチュエーションがあるのかどうかを探ってみました。

まず得意な印象を受けたのが、マクロ撮影になる、標準レンズで3cmくらいのギリギリまで近寄った状況での撮影です。

これは大きな葉っぱを写したのですが、葉脈までしっかりと写せていますし、色の出方も良好です。画面の隅にいくと若干ボケ味が出てくるのは気になりましたが、スマホの標準レンズでここまで寄れてくっきりと撮影できるのは、とても好印象ですね。

この特製を生かすと、グラススイーツのように、狭い空間に入っている料理やモノなどをその狭い空間ごと撮影するのがとても容易です。この仕様はとても使いやすいですね。

続いて画素数が少なめだったので気になっていた望遠レンズです。

画素数が少なめというとネガティブな仕様に思えてしまいますが、手ブレがしにくい、暗所での撮影に強いなどの特徴があります。ですので、この望遠レンズに対して画素数の少ないセンサーを用いているのはいわゆる「適材適所」に感じました。トリミングやデジタルズームをしなければほぼ問題を感じないでしょう。

作例はカフェのランプシェードですが、ランプの明るさ、模様などがいい感じに写し取れています。一方でランプの明かりがない部分はだいぶ黒く潰れています。ダイナミックレンジ(明るいところ〜暗いところまでまんべんなく1枚で撮影できる能力)はいまひとつかもしれません。

空の撮影をすると若干画の硬さが気になりますが、こんなものかなとも思いました。

最後に得意では無いシチュエーションぽくて気になった部分を。以下は標準のレンズで夕陽を撮影したものです。

一見問題がなさそうにも見えますが、実際には空のグラデーションが滑らかではなくなってしまっています。以下拡大してみます。

空の色が滑らかなグラデーションではなく、シマシマ状になっているのが伝わるでしょうか…。こういった夕陽のシチュエーションが苦手なのかもしれません。

これはいわゆる階調が足りない時に起きる現象ですが、JPGの圧縮率が高い時にも起きる現象です。もしかしたら標準カメラのJPGは圧縮しすぎているのではないかと思いました。どちらかといえば、仕様というより設定の問題かもしれませんので、この現象を回避できるよう色々と試してみる予定です。少なくともRAW撮影できれば切り分けられると思いますので、次回はLightroomのアプリを用いた撮影をしてみようかな。