arrows MAGAZINE
2020.11.04 Wed
スマホ写真講座arrows@支部 第90回
arrows 5G F-51A Photoshop Expressモードが明らかに変わっているが、証拠は無い…
arrowsで撮ることに注力したこの連載。今回はF-51AのPhotoshop Expressモードが、本体ソフトウェアアップデート後にだいぶ変わっていたという話です。
Photoshop Expressモードの挙動があきらかに違う
端的に言いますと、F-51AのPhotoshop Expressモードが、だいぶ良くなりました。これは前々回のアップデート直後にも少し触れましたが、ある程度検証が進んだので、本件に再度触れることにします。
まずはF-51Aリリース直後のPhotoshop Expressモードで撮影・処理された写真を再度確認してみましょう。
↑がF-51Aで撮影された元画像、↓がPhotoshop Expressモードで自動強調表示された加工後の画像です。
個人的な好みをいうなら、元画像のほうが好きでした。特にこの青空を映した作例では、Lightroomなどにも共通するPhotoshop系特有のオートホワイトバランスが悪影響して、抜けるような青空の色味を変えられてしまうことがありました。
ところが、ソフトウェアアップデート後に同じ場所、同じような時間帯で撮影したものは以下の通りです。
↑が元画像、↓がPhotoshop Expressモード自動強調表示後の画像です。
画面中の曇の大きさの差はありますが、ほぼ同じ画像に対して、同じ処理が施されたとは思えないほど、Photoshop Expressモードの方の画像に違いがあります。
推測ですが、これは自動強調表示の仕様が変わったのでは無いかと思っています。というのも、そもそも自動強調表示は
自動強調表示を使用して、露光量、コントラスト、ハイライト、シャドウ、ホワイト、ブラック、色温度、色合い、自然な彩度、明瞭度の値を自動的に調整します
(出典 https://helpx.adobe.com/jp/photoshop/using/photoshop-express-help.html)
という機能なのですが、ソフトウェアアップデート前はこのうちの「色温度の調整」があまり賢くなかった印象だったのですね。正確には、色温度の調整をしなくて良い場面でも、色温度の調整をかけてしまうので、イメージとずれてしまっていた…そんな印象がありました。いわゆる「やりすぎ」ですね。それが、ソフトウェアアップデート後は是正され、色温度を変えなくても良いような場面では、色温度を大きく変えなくなった気がするのです。
私がそう感じる根拠も一応あって、例えば先の写真を、同じくPhotoshopのグループであるLightroom Mobileにて、ホワイトバランスの自動調整をかけた後の画像がこちらです。
この感じ、見覚えがありますよね。↓ソフトウェアアップデート前の、Photoshop Expressモードで補正された青空の画像とほぼ同じ色合いです。
このことから、Photoshop系では、青空に対して暖色っぽく色温度を補正してしまうクセがあるのだろうと思いました
ところがソフトウェアアップデート後のPhotoshop Expressモードでは、そのクセが感じられなくなっています。恐らくですが、色温度補正のルールが変わり、大きく変更されなくなったか、何らかの閾値を超えなくなって色温度については補正されなくなったかのどちらかではないか、と考えられました(あくまで想像ですよ)。
ちなみにF-51A側にもなにか変化が合ったのでは無いか、と思いいろいろ確認してみましたが、仕様にて言われている
- Photoshop Expressモードでもシーン認識するようになった
- Photoshop Expressモードでも手ブレ補正が効くようになった
というものはあるものの、上記シーンでこれらが強く影響しているとは思えず…。もしかしたら上記に付随して、F-51AからPhotoshop Express側へのデータの渡し方が改善されたのかもしれない…?という推測の域を出ませんでした。
という玉虫色の結論とはなってしまいましたが、結果として得られる画像が良くなったのは間違い無い様子。ということで、この機能はより「使えるものになった」と考えて良いのではないでしょうか。
みなさんもソフトウェアアップデートを実施し、何らかの変化に気がついたらぜひこのコーナーへとお知らせ下さい。