arrows MAGAZINE

arrowsマニア情報局

2019.09.20 Fri

arrowsマニア情報局 第182回

海外行っても大丈夫? 「arrows Be3」「arrows U」の対応周波数帯をチェック

arrows @ MAGAZINEをご覧の皆様、「せう」です。2週間連続で3連休であることに若干驚いている所です。どうせ休むなら、もうちょっとまとまった休みを取らせてよ、と思わなくもありません。というか、祝日をむやみに増やすのではなく、好きなタイミングで休める世の中になるといいな、と思う次第です。


海外ローミングしやすい世の中になりました……(写真はイメージです)

arrowsマニア情報局では、何度か取りあげている海外ローミングネタ。最近はローミング費用を抑えるオプションサービスも充実してきたので、下手にルーターを借りるより安上がりになる場合もあるので、注目している人も少なくないと思います。

ただ、海外ローミングで盲点になりがちなのが、端末の対応通信周波数帯(いわゆる「Band」)です。回線自体が海外ローミングに対応していても、端末が電波をつかめなければ通信できないわけです。

ということで、今回は「arrows Be3 F-02L」「arrows U」の対応Bandを簡単にまとめてみました。

国・地域ごとに使われるBandは違う 端末も対応Bandを絞り込む

携帯電話を含め、電波は“有限”の資源です。そのため、国・地域ごとに監督官庁が電波の使い道をきっちりと決めています。日本であれば、総務省がそれを担っています。

海外ローミングの利用頻度が高まっていることもあり、最近では携帯電話で使う電波の周波数帯を世界規模で極力共通化しようという動きもあります。しかし、各国がそれぞれ電波管理をしてきたという経緯もあり、携帯電話のBandは今でも地域ごとにバラバラな傾向にあります。特に、北アメリカ(アメリカ合衆国とカナダ)のBandは、他の地域と異なるものが多く、ある意味での「ガラパゴス」になってしまっています。

「なら、全世界で対応できるように、全部のBandを入れ込めばいいのでは?」と思いがちですが、モデム(通信チップ)やアンテナの対応コストがかさんでしまうので、それは非現実的です。今よりボディーが大きく、今より値段が高くなっても構わないなら不可能ではありませんが……。いわゆる「グローバルモデル」でも、売る国・地域のターゲットを絞り混んで、対応Bandごとに複数モデルを売り分けることは何ら珍しくありません。


arrows Be3のイギリスでの対応状況

ドコモが発売するあるハイスペックAndroidスマホのイギリスでの対応状況

そのこともあり、同じ国・地域に行った場合に、端末によって通信できたりできなかったりすることや、端末によって特定キャリアに接続できたりできなかったりすることがあります。

上に、arrows Be3と、とあるドコモスマホのイギリスにおけるローミング対応状況を載せてみましたが、arrows Be3では「Vodafone(voda UK)」のLTEネットワークに接続できない(3GはOK)なのに対して、とあるスマホでは接続できることになっています。これは、Vodafoneに割り当てられたBandに対応しているかどうかの違い、ということになります。

arrowsに限ったことではありませんが、海外に行く機会が多い人は、買おうとする端末が渡航先のBandに広く対応しているかどうか調べるようにしましょう

「arrows Be3」と「arrows U」はどんなBandに対応しているの?

ということで、arrows Be3とarrows U、参考に「arrows NX F-01K」が対応しているLTEとW-CDMA(3G)のBandをご紹介します。

<LTE>
  主な利用地域 arrows Be3 arrows U arrows NX F-01K
Band 1 ヨーロッパ、アジア、ラテンアメリカ
Band 2 北米、ラテンアメリカ    
Band 3 ヨーロッパ、アジア、アフリカ、オセアニア
Band 4 北アメリカ、ラテンアメリカ      
Band 5 ヨーロッパを除く世界各地の一部  
Band 7 ラテンアメリカ、ヨーロッパ、アジア、オセアニア      
Band 8 ヨーロッパ、アジア    
Band 12 北アメリカ、ラテンアメリカ      
Band 13 北アメリカ      
Band 17 北アメリカ    
Band 28 ラテンアメリカ、アジア、オセアニア    
<W-CDMA>
  主な利用地域 arrows Be3 arrows U arrows NX F-01K
Band 1 アジア、ヨーロッパ、オセアニア
Band 2 北米    
Band 4 北米      
Band 5 北米、オセアニア    
Band 8 ヨーロッパ、オセアニア    

見れば分かりますが、arrows Be3とarrows Uはそこそこ広くカバーできています。渡航先で対応している通信規格を具体的に調べたい場合は、ドコモとソフトバンクのWebサイトから調べることができるので、ぜひ参考にしてみてください。