arrows MAGAZINE
2020.02.28 Fri
arrowsマニア情報局 第198回
これぞ真のマニア道? arrows×原動機付自転車の旅(長野県編その1)
arrows lifeをご覧の皆様、「せう」です。体調はすっかり良くなりました。ここ数週間で、“マニア”情報局としてのネタをため込んでいる所です。arrowsそのもののネタはもちろんですが、それを絡めた別のネタもどんどん取りあげていきたいと思っています。お楽しみに!
トンネルの向こうは……
さて前回、不定期にやると言った「arrows×原動機付自転車の旅」ですが、早速やらないと時間的な意味で新鮮味が欠けてしまう気がするので早速1発目のネタをやり始めます。
今回は、自分の原付スクーターで東京都内→埼玉県→群馬県→長野県→群馬県→埼玉県→東京都とたどる旅です。理由はシンプルで、自分のスクーターでは電力が60Hzな場所に行ったことがないからです。まあ、案外きつくって、前回言っていた「体調不良」の遠因になってしまったんですけどね()
あまりに長大なので、数回に分けてダイジェスト(あくまででダイジェスト)形式で数回に分けて旅していきます。
まずは埼玉県と群馬県の県境へ
※内陸県で最も人口の多い埼玉県です
「志賀坂トンネル」の向こう側は
まず向かったのは、埼玉県と群馬県の県境。チョイスした道は「国道299号」、長野県茅野市から埼玉県入間市に至る道路です。
国道というと「国の道」と思われがちですが、「指定区間」以外の国道は、国からの補助金を受けながら都府県(政令指定都市内は原則として政令指定都市)が管理していて、むしろ国(国土交通省)が直接管理する指定区間の方が微妙に短いです(※1)。この国道299号も全区間が指定区間外で、長野県、群馬県、埼玉県がそれぞれ管理しています。
- (※1)
文の書き方で気付いたかもしれませんが、北海道にある国道は全区間が「指定区間」です。戦後の北海道の政治情勢が背景にあるようですが、時間の都合で調べきれませんでしたorz
そして国道というと、すごく立派な道路を思い浮かべがちですが、「酷道(こくどう)」と呼ばれるひどい状況の道もあります。どう「ひどい」のかはいろいろあって……。
- ・一方通行でもないのに道が1車線分しかない(≒行き違いが困難)
- ・途中に長期間通行止め or 車両の通れない区間がある(登山道や歩道、場合によっては海路が指定されていることもあり)
- ・そもそも指定されているのに整備されていない区間がある(多くは地理的理由から)
- ・冬季閉鎖(積雪などによる計画的な通行止め期間)がある
- ・一部区間が一方通行で、逆方向に向かうための「う回路」が国道に指定されていない(≒片方向からしか全区間走破できない)
などなど、「えっ、なんでここを国道指定しているの?」という疑問しか浮かばない感じの国道が意外とあるのです(※2)。
- (※2)
「酷道」が国道に指定される(され続ける)理由はいろいろありますが、実は「バイパス」絡みのものが多いです。 -
・バイパスを自動車専用道路にしてしまったので、そこを走れない車両(原付、自転車など)や歩行者が通行できる旧道たる「酷道」に対する国道指定を継続する
・バイパスを有料道路にしてしまったので、無料で走行できる旧道たる「酷道」に対する国道指定を継続する
・バイパスは整備したけれど、通行できなくなった際のバックアップを近場に用意するのが困難なので、旧道たる「酷道」に対する国道指定を継続する - ただ、「酷道」に対するバイパスが完成した場合、多くのケースでは都道府県道、あるいは市町村道に「格下げ」されます。最悪の場合、道路としての用途を廃止する「廃道」となることもあります……。
トンネルの先は群馬県だった
群馬県神流町です
越えたトンネルを振り返る
国道299号における埼玉県と群馬県との境界は、埼玉県が建設した「志賀坂トンネル」となります。前後の道は、改良されていて若干広めなのですが、トンネルの車線幅は1つ分しかありません……。埼玉県側にある小鹿野町(おがのまち)は歌舞伎で有名です。一方、群馬県側の神流町(かんなまち)は恐竜の足跡で有名です。
ということで、埼玉県から群馬県に抜けると、下り坂が連続する道になります。
ちょっと長くなったので、今回はこれくらいにしておきます。次回は、群馬県内を走りまくります!