arrows MAGAZINE
2021.07.21 Wed
スマホ写真講座arrows@支部 第125回
虹の見つけ方、撮り方を覚えておこう
arrowsで撮ることに注力したこの連載。このところ写真の編集・加工を特集していましたが、今回はそこから少し離れて、この季節によく見られる「虹」の見つけ方と撮り方を紹介します。
「虹」を撮る人は、どこに虹がでるかをわかっている
ここ数日、関東では夕方近くになると激しい雷雨が発生し、洗濯物や外出の装備に気を使うという日々が続いています。例に漏れず先週末も16時頃から雷雨となったのですが、日が落ちる前に天気が回復したこともあり、結果的に大きな虹を見ることができました。
さて、この虹ですが、基本的には科学的に説明のできる現象であるため「出るパターン」は解明されており、その日の状況によって「これから虹が出る・出ない」がおおよそ予測できる自然現象になっています。
ものすごく簡単に説明すると、虹は空気中の水分が太陽光に反射して発生するもの。そのため、虹は雨上がりなどのタイミングで、常に太陽とは反対側の空に出ます。また、人々が目撃できるような虹が発生するのは、太陽の反対側の空が広い時=太陽が低い位置にあるとき=朝や夕方、というのがざっくりとした虹の出る条件です。そのため先日の天気などは「急な大雨、その後すぐ晴れ」「夕方で太陽の位置が低い」「西側の空も、東側の空も雲が少ない」という条件がそろっていたため、すぐに「あ、今日は虹が出そうだ」と気がつけるわけですね。
以下は夕方に虹が出る場合のよくあるパターンです。虹は東の空にでるわけですね。
話を戻しますと、虹を撮るには虹を見つける必要があります。そして、その虹は短時間で消えてしまいます。つまり、虹を撮るには「これから虹が出るかも!」という気づきがけっこう重要なんですね。
ということで、まとめです。虹が出る条件をかいつまむと…
- 雨が降っていたが、その後すぐ晴れになった
- 早朝・夕方などで太陽の位置が低い
- 東西の空が晴れている
となります。この時期は夕方に急な雨=夕立がくることがおおく、夕立は通過後に晴れることがよくあるので、虹がよく発生するという構造になっているんですね。
写真はイメージです
ちなみに虹の撮り方ですが、必ず虹にピントを合わせてから撮って欲しいものの、虹が薄くてピントが合わないことがあるかもしれません。その場合は、だいぶ遠いもの、例えば遠くの建物や雲などにピントを合わせることで、虹をしっかりと撮影できます。おおよそのスマホやカメラでは、数十メートル先以降は全て「無限遠」という扱いになっているため、ある程度遠いものにピントが合わせられればそれで代用ができるのです。もちろん撮りたいものそのものにピントが合わせられればそれがベストなのですが、困った時のテクニックとして知っておいてください。
もしこれから夕立が来たときには、虹が出るかも!と期待しながら東の空をチェックするようにしてみてくださいね!