arrows MAGAZINE
スマホ写真講座arrows@支部
2019.08.21 Wed
スマホ写真講座arrows@支部 第37回
arrows Be3 F-02LのAIシーン認識「夜景」を試す
arrowsで撮る、ということに注力するこの連載。引き続き新端末「arrows Be3 F-02L」の新機能 AIシーン認識カメラを試してみています。今回は「夜景」です。
どういう時に適用される?「夜景」
地道にトライアンドエラーで試しているAIシーン認識、今回は「夜景」です。といっても、実は夜景もいくつかに細分化されていまして、実際には「夜景」モードが起動すると、「花火」「イルミ」の2モードがサブモードとして登場します。つまり「夜景(一般的)」か「花火(専用モード)」「イルミ(専用モード)」の3択になっているのが、夜景モードと言えます。
夜景モード起動の条件ですが、周囲が夜っぽい暗さで、かつなんらかの電灯や明かりが付いている状態、と思われました。同じ夜でも、駅の中など明るすぎる場所からは起動しませんでした。
そんな夜景モードは、露出を確保するためシャッター速度が遅くなります。原理的なところを詳しく説明するのは割愛しますが、暗いところを明るく撮影するためには、シャッター速度を遅くする必要があるのです。
このとき、デメリットとしては手ブレの問題が発生します。シャッター速度が遅いということは、シャッターが開いている時間が長いということで、その間にスマホが動いてしまった場合、手ブレが発生します。
そこでF-02Lの夜景モードでは、手持ちスマホでもギリギリ手ブレの発生しにくいシャッター速度として、遅くとも1/25sまでしかシャッター速度を落とさないようでした。
たとえばこの夜景モードで道路を撮影した場合、こんな感じで自動車のライトが少しだけ軌跡として撮影されます。
そこで花火モードを適用すると、このシャッタースピードが1/12sまで遅くなるようでした。イルミモードではシャッタースピードに変化はないようです。
ということで、AIモードを活用してできる限り遅いシャッタースピードを使いたい場合は、花火モードを使うようにしてください。
LightroomCCアプリならもっと遅いシャッタースピードにできる
ちなみにいつも紹介しているLightroomCCのアプリを使うと、このシャッタースピードを1/2sまで落とすことができます。これくらいになると普通に撮っては手ブレが発生してしまいますが、可能な限りスマホを固定することで、面白い写真が撮影できます。
こちら1/2sで撮影。同じ交差点でも、1/25sと1/2s軌跡の長さが変わります。
あえてカメラ側を動かしても面白い写真になります。
LightroomCCであればシャッタースピードをどんな状況でも自由に調整できるため、駅のように明るいところでも1/2sのシャッタースピードが使えます。こんな感じで電車を軌跡にすることもできちゃいます。
ということで、シャッタースピードはカメラの機能の中でも最も遊べる機能です。適度な夜景モード、花火モードを使うか、LightroomCCを使うか…いろいろと試してみて、ぜひ最もしっくりくるモードやアプリを使ってみてください。