arrows MAGAZINE

arrowsマニア情報局

2017.01.20 Fri

arrowsマニア情報局 第60回

「arrows NX F-01J」の地味だけど重要な変化(USB端子編)

arrows @をご覧の皆様、「せう」です。とても寒いです。暖房を付けても部屋が暖まり切りません。困りました(


キャップレス防水のUSB端子です

arrows(ARROWS) NXのUSB端子といえば、「ARROWS NX F-01F」でキャップレス防水になった時に、USBホスト機能とMHL機能(詳しくは後述)が削除されました。その後、「ARROWS NX F-02G」ではキャップ復活の上でUSBホスト機能が、「ARROWS NX F-04G」ではさらにMHL機能が復活しました。

今度の「arrows NX F-01J」は、シリーズとしては4機種ぶりのキャップレス防水構造です。USB端子の機能は、どうなったのでしょうか……?

USBホスト→○


USBホスト機能を使ってUSBメモリーを接続したF-01J

「USBホスト(USB On-The Go:USB OTG)」は、外部USB機器を接続するための機能です。一般的には「Micro-B to A」アダプターを別途用意して接続することになります(最近はスマホのUSB Micro-B端子に直接接続できる機器もあります)。Android 6.0のOS標準ドライバーでは、USBマスストレージ(USBメモリー・USB HDD)、USB HID(キーボード・マウス・ゲームコントローラー)、MIDI(Musical Instrument Digital Interface)とUSB Audio Class機器を接続できます。

前置きが長くなりましたが、F-01JのキャップレスUSB端子は、USBホスト機能に対応しています。キャップレスながら、機器拡張ができるという利便性はしっかり確保しています。USBメモリーからファイルを取り出したり、USBマウスでポインターを使って操作をしたり、USBキーボードで文字入力できたりするのです。

MHL→×(代替措置あり)


MHLによる映像出力はできませんorz

「MHL」は、スマホなどの小型機器に特化したデジタル映像・音声出力端子規格で、物理的にはUSB Micro-B端子と同じ形状となっています(※)。それゆえ、通常はUSB Micro-B端子と兼用です。信号的にはデジタルテレビや液晶ディスプレイなどに使われているHDMI規格とほぼ同一で、簡単な変換アダプターを介せばHDMIに対応している映像機器とも接続できます。

  • ※現在は、派生規格としてUSB Type-C端子と形状互換のある「superMHL」もあります。

F-01Jでは、残念ながらMHLのサポートがカットされています。有線で安定した映像・音声の外部出力はできないということですorz


Miracastは使えます

ただし、代替措置としては、Wi-Fi Direct(※)を利用して映像・音声を伝送する「Miracast(ミラキャスト)」に引き続き対応しています。動画やプレゼン資料の投影など、映像を外部出力したい場合はMiracastの利用を検討してください。ミドルレンジ~ハイエンドのテレビだと、Miracast受像に対応しているものもすくなくありませんし。

  • ※無線LAN(Wi-Fi)を利用して機器間通信を行うための規格。Wi-Fi Direct対応のAndroidスマートフォンは、ごく初期のものを除き、通常のアクセスポイント(AP)との接続とWi-Fi Direct(Miracastを含む)の接続を両立できるようになっている。

ということで、F-01Jはキャップレス防水ながら、USBホスト機能は復活しています。残念ながらMHLは非対応となりましたが、Miracastで代替できます。

ということで、F-01Jのマニアックチェックは……まだまだ続きます!!!!!