arrows MAGAZINE
arrowsマニア情報局
2018.09.07 Fri
arrowsマニア情報局 第137回
追いかけろ!
「arrows Be F-04K」と行くレトロ自販機の旅(その3)
arrows @をご覧の皆様、「せう」です。9月です。しかし暑い日は暑いですね……。
ハンバーガーとトーストの自販機も……!
前回は、古い自動販売機(レトロ自販機)の一例として「麺類自動販売機」をご紹介しましたが、レトロ自販機はまだまだたくさんあります。
今回も「arrows Be F-04K」で撮影した写真と共にレトロ自販機をご紹介します。
ハンバーガー自動販売機(星崎電機製)
3種類のハンバーガーを販売できます
ホシザキ(旧・星崎電機)といえば、業務用の製氷機・冷蔵庫でよく知られる会社ですが、昔は「ハンバーガー自動販売機」なるものを製造していました。この自動販売機はOEM供給で富士電機でも販売されていたそうですが、写真のものはホシザキのオリジナルのものです。
この自動販売機、いろいろバリエーションがあるようですが、「ハンバーガーを冷凍保存→販売時に電子レンジで温める」「販売するのは3種類」が基本スタイルのようです。僕が出会ったことのあるハンバーガー自動販売機は2パターンあり……
- 必要金額を入れると先にお釣りが出てくる→ボタンで選択
- 必要金額を入れる→ボタンで選択後お釣りが出てくる
っていう感じです。前者の場合、お金を入れた後に「やっぱやーめた」ができないので注意です。
ハンバーガー自動販売機でハンバーガーを買う図
ということで、ハンバーガーを買ってきました。こちらは、必要金額を入れたらすぐお釣りが出てくるタイプですが、この動画ではちょうど支払って買っていますw
箱はいろいろあるようです
ハンバーガーは箱に入って冷凍保存されています。販売すると、販売機内の電子レンジで60秒ほど温められてから出てきます……が、レトロゆえに中の電子レンジが壊れてあまり温められずに出てくることもありますw 設置場所によっては、温め不足対策で別に電子レンジを用意していることもあります。
ハンバーガーはいろいろなメーカーが作っていますが、以前と比べると少なくなったようです。中には“手作り”している所もあるそうです(この場合、店内あるいは離れにある飲食店としての厨房で作っているそうです)。
「焼く」のではなく「温める」です
ハンバーガー自販機では「焼きたて」をアピールしていることが多いですが、実際は電子レンジで「温めたて」です。味はおおむねおいしいので問題ありませんが。
トーストサンドイッチ自動販売機(太平洋工業製)
2種類のトーストを販売できます
太平洋工業といえば、自動車部品の大手メーカーの1社ですが、かつて食品機器を作っていました。その1つが、「トーストサンドイッチ自動販売機」です。これは西ドイツで同種の自動販売機を製造・販売していたHessと特許のライセンス契約を締結した上で製造していたもの。
この自販機は2種類のトーストを冷蔵保存できるようになっていて、販売時には中のトースターでこんがり焼き上げます。トーストの味は店によっていろいろありますが、「ハムチーズサンド」「コンビーフサンド」あたりが定番のようです。
焼いている間に点滅する「トースト中」
お金を入れてボタンを押すと、中のトーストがトースターに運ばれ焼かれます。その間「トースト中」のランプがきちんと点滅します。
焼きはかなりしっかりしています
トーストはアルミホイルに包まれています。これがものすごく熱いのなんのって……。店によってはトーストをつかむためのトングやテーブルに持っていくためのトレーを別途用意しているくらいです。
で、この自販機のトースター、相当強力なようで、外はもちろん中までしっかり焼き上げます。外はこんがりとマイルドな焦げ目が付くレベルです。
そのおかげもあって、先述の通りハムチーズサンドであってもしっかりチーズがとけておいしい感じに仕上がります。すごい自販機です。
レトロ自販機のご紹介、まだ続きます。もう少しお付き合いください!